この人がザラストロ王?
 
 非人道的宗教団体の教祖みたいな太々しい見てくれの悪辣為政者を想像していた私の目の前に現れたのはなんていうのか好々爺的な小柄なジイさまだった。
 しかも微笑みをたたえて。
 
 勝負を挑むかのように、手にしたピッコロ共々右手をかざして相手を睨みつけるルイーザ王女。でもジイさまは「マァマァ」とでも言うように手のひらで王女をなだめるような仕草を繰り返す。
 
 王女の後ろで油断無く辺りを警戒していた私たち6人だったけれど、突然周囲から襲い掛かられる様相も今のところは無さそうだ。
 
 「×××■!!」
「父はどこなの?」って言ってる・・星見が囁く。
 ジイさまは笑って頷くだけだ。

「星見、ジイさんの心の中を読んでみてよ。」
「それがさぁ、すっごいバリアで中に入り込めないのョ。やっぱりただ者じゃないよ、あの人。」