SF小説は今もあまり読まないのだが、これはSFになるのかな。ヘンリー・ウィンター・フェルト作の「星からきた少女」。3人きょうだいが森の中で出会った上品な身なりで素敵なネックレスをした少女は「モーという名で、87歳で、アスラという星からやって来たのだけれど宇宙船から落っこちてしまった」というのだ。モーを連れて町へ帰った子どもたちは「夕日が落ちた後アスラの方向に歩いてくれば、そこに宇宙船で迎えに行く」とお父さんに言われたというモーを助けるべく協力しようとするのだが、頭の固い大人たちは信じようとせず大騒ぎになってしまう。なんとか逃げ出して森へ向かうモーと子どもたち。困難を乗り越え森に辿り着くのだが、星が多すぎてどれがアスラなのか分からない。「今夜中に待ち合わせの広場へ行かないと次に宇宙船がやって来るのは50年後」ということで焦る子どもたちとモー。その時「夕日が落ちた後」というお父さんの言葉を思い出した。アスラは宵の明星・金星だったのだ。無事にお父さんと出会って宇宙船に乗ることができたモー。追いかけて来た大人たちはあっけにとられ、ワルターというリーダー格だった少年(モーにちょっと胸キュンだったのかも)にはモーのお父さんからお礼としてモーが身に着けていたネックレス(ダイヤモンドだったのだ!)を受け取る。
紫色のカバーにまあるい宇宙船から落っこちるオレンジ色の服を着たモーの絵がチャーミングだった。「金星に人はいないだろう?」と当時の私も気がついていた気もするが「ひょっとしたら・・・」と思わせるような楽しいSFファンタジーだった。
紫色のカバーにまあるい宇宙船から落っこちるオレンジ色の服を着たモーの絵がチャーミングだった。「金星に人はいないだろう?」と当時の私も気がついていた気もするが「ひょっとしたら・・・」と思わせるような楽しいSFファンタジーだった。