低脂肪ダイエットと低炭水化物ダイエット
またアメリカでの驚きの研究結果が発表され
たようです。
油はダイエットの敵ではないというものです。
アメリカの医学学術雑誌に、低脂肪ダイエットより
低炭水化物ダイエットのほうが、平均減量率が
高かったと発表されたのです。
この研究によると、低脂肪ダイエットのグループは
1日の脂肪接種率を30%まで減らし、残りの必要な
栄養は炭水化物からとるように指示されました。
低炭水化物ダイエットグループは、1日の炭水化物
摂取量を40g以下に抑えるように指示されたとのこ
とです。
両グループとも運動量は通常と変わらない量にする
ようとも指示されていました。
この結果、低炭水化物ダイエットグループは平均
5.4㎏減量できたのに比べ、低脂肪ダイエットグル
ープは平均1.8㎏の減量にとどまったようです。
この実験が正しく行われたとすれば、減量には
炭水化物摂取が大きく関係していると言えます。
なんのためにダイエットするのか
この実験結果から、炭水化物を減らせば痩せられ
るとか、油分は好きなだけ摂取していいということ
にはならないということに注意する必要があります。
確かに、低炭水化物ダイエットをすると見た目が
細くなるという結果が得られやすくなります。
今では低炭水化物ダイエットは、かなり人気の
高いダイエット法になりました。
基本的に、日本人は炭水化物を多くとる傾向に
あるので、低炭水化物の食事療法はある程度
なら良い結果が得られると思います。
しかし、低炭水化物ダイエットとか、断糖ダイエット
とかいう食事療法は完ぺきではありません。
それどころか、多くの問題を引き起こす可能性が
あります。
低炭水化物ダイエットの怖い副作用
低炭水化物ダイエット、無炭水化物ダイエットは
推薦する人が結構います。
炭水化物が人類を滅ぼすなんて極論を述べる
医師までいるほどです。
しかし低炭水化物ダイエットには深刻な問題を
引き起こす場合があるのです。
低炭水化物ダイエットしたら、頭がぼーっとし
たなんて事を聞いたことがあるのではないで
しょうか。
低炭水化物推奨者は、そんなこと起こりえない
言いますが、実際に体験者がいるのだから、
その事実は否定できません。
まず炭水化物を制限すると、体は他からエネ
ルギーを生産する減量を得る必要に駆られます。
炭水化物が足らなければ、体は脂肪もしくは
タンパク質を利用してエネルギーを作らなけれ
ばなりません。
そこで起こるのが、糖新生と呼ばれる反応です。
この過程を通して体はエネルギー生産に必要な
原料を得るのです。
脂肪とタンパク質、脂肪が減るならいいんじゃな
いかと思いますが、タンパク質が減るとちょっと
よくないかもしれません。
タンパク質減少とダイエット
タンパク質が減少するとどうなるのでしょうか。
糖新生ではタンパク質、つまり筋肉が使用される
こともあるわけです。
筋肉が減少すると細くなったように見えるかも
しれません。
しかし筋肉が減少すると、ダイエットには逆効果と
なります。
ダイエットの効果は体の代謝量とエネルギー源摂
取量の関係で変わります。
体が使用する以上にエネルギー源を取ると当然太
りますし、摂取量が代謝量を下回れば体は細くなる
ことになります。
そして体の代謝量の大部分を占めているのが、
筋肉の代謝量なのです。
つまり筋肉量が多ければ、体の代謝率は向上
することになります。
だから低炭水化物ダイエットで体の筋肉量が減ると
ダイエットには逆効果になるわけです。
さらに、体の筋肉は体温を保つのに大きな働き
があります。
筋肉量が減るということは、冷え性の人には
大打撃となります。
理想的なダイエット法
ダイエットを効果的に実現するには、低炭水化
物ダイエットとかはあまり良くないということは、
理解してもらえたと思います。
ではどうすることが理想的なダイエット法だと
言えるのでしょうか。
まずは炭水化物だけを減らすのではなく、食
事量を均等に減らすのがいいでしょう。
そしてそれだけでなく、運動を行うことも
重要です。
運動することで筋肉量を維持、できれば増加
させて代謝量をも増加させるのです。
食事制限だけで、体重を減らすのはよくないで
すし、運動だけでダイエットするのもかなり難し
いです。
だからこの2つを同時に行うことで、相乗効果
でダイエットが効果的に行うことができるのです。
1週間でどうこうというわけにはいかないかもし
れませんが、2,3週間続けられたら目に見えた
効果が期待できると思います。
さっそく今日から、運動と無理のない食事制限
を始めてみてください。