こんにちは
今現在巷には本当にありとあらゆるダイエット法が氾濫していますが
中にはとても興味深いものがあったりします。
その名も"家康が長生きをした秘訣を伝授"だそうです。いったいどこか
らその秘訣を手に入れたのかを知りたいものですが、確かに家康は当
時の基準からするとかなりの長寿なので非常に興味をそそられます。
家康とはいかないまでも、江戸時代の人たちとくに江戸に住んでいた
平均的な人達は基本的には質素な食事が一般的であったようですが
江戸の町は地方からの男性の単身者が多かったことから想像以上に
外食産業が発達していたようです。
店を構えての食べ物売りもあったようですが、やはり江戸では屋台
売りが多かったようです。

時代劇などでよく見られるうどんそばの屋台だけでなく、時代は前後
しますがウナギ、寿司、団子、汁粉、イカ、てんぷらなど本当に多
くの屋台売りが活躍していたようです。
江戸時代の寿司というのは最初は押しずしという魚と飯を発酵させた
ものが主流だったようですが、次第に現在の握りずしにとってかわら
れたみたいです。
これから考えると江戸の食事は今とほとんど変わらない感じがします
が先ほども書いたように一般の江戸町民は質素な食事が基本なので
その点からも現代とはかなりの差があります。
江戸時代といえば侍が支配階級で、多くの侍は米を給料としていたの
で米が売れなければ侍の生活は成り立ちません。
そのため江戸の町民は米を主食として、味噌汁、そして菜のものと
か豆腐、納豆などをおかずとしたいわゆる一汁一菜の質素な食事が
メインだったと考えられています。
その江戸時代と比較して、現代の日本は世界的にもトップレベルの
長寿国となりました。
その理由としてはいろいろありますが、まず最たるものは医療の充実
があります。
江戸時代の江戸は最盛期には100万人を有した世界最大の都市でし
た。しかしながら人口に比して医療とか衛生面では現代とは比べ物
になりませんのでど江戸町民の寿命は決して良いものではありませ
んでした。
そして二つ目の理由として、食生活の変化が挙げられます。戦後に
なり肉類の摂取も一般的になって不足がちだった動物タンパクを多く
とることができるようになりました。
これが日本が長寿国となった理由の一つに挙げられます。他にもいろ
いろな理由が挙げられますが、この二つが最大の理由だといえます。
しかし一方では食生活の変化が、生活習慣病という新たな問題を生み
だしているのも事実です。
日本の食事は野菜、海藻、大豆製品が多く比較的低脂肪な食事が
一般的です。欧米等の一部の国では日本食を健康食として認識して
いる人達が沢山います。
江戸時代の食事が完璧だとは思いませんが、現代の食事と江戸時
代の食事の中間点に健康的な食生活の秘密があるようにも考えられ
ます。