佐倉市志津駅北口から徒歩1分にある「英語が強い」がキャッチフレーズの「学習塾ダーナ」です。前回に引き続き「英検1級の2次試験に落ちた話②」をお送りします。

 

 

 

↑(前回のあらすじ)

 

①公共事業の民営化は一般大衆にとって良いことか?

②isdjioqnfcjfeowqkfc@epqfjcvhqifvheq(理解不能)

③輸入税と関税は国の経済を守る有効な方法か?

④フェミニズムには果たすべき役割があるか?

⑤,dsfpoqfjoefmvlqkfvqfckqacfksecloojo(覚えてない)

 

上記のTOPICカードを渡され、持ち時間の3分の1が経過。既に精神の40%は蝕まれている状態でした。

 

残り40秒でとにかく話の論点を定めるために、まずはTOPICを絞ることに。言わずもがな、嫌がらせに等しい暗号めいた②は速攻でデリート。④は人生で一度も考えたことがない内容だし、そもそも大した知識もないのにドSっぽい女性試験官を目の前にしてフェミニズムについて語るとかなんの拷問だよ??変なこと言ったら絶対刺される。⑤に関しても文学っぽい話だったので速攻で消去。(この時点で残り30秒)。

 

③は話の内容は分かるが、知識不足により自分の立場を明確に出来なかったので、結果的に①を選択。電力の自由化の話を軸に、1⃣消費者に対して選択肢を増やすことは良いこと。2⃣民営化されることにより競争原理が働き、サービスの向上に繋がるという有り触れた一般論で話をすることに決定(この時点で残り10秒)。

 

なんとかなりそうな気持から精神ゲージもかなり回復(60%から85%)。

 

だが、しかし

 

人は余裕が生まれると同時に慢心も生む厄介な生物です。

 

ここで余計なことを考えたのが全ての元凶でした。

 

仮に③だったら、どんな観点で話せるのかなー??( ^ω^)・・・

 

 

試験官「Which topics did you choose??」

「No.3!!!!!!!」

試験官「Now you can begin to talk」

 

・・・え?

 

あれ、私③って言った??

 

え・・・自分で選んだの①だよね??

 

余計な事を考えたせいで引っ張られたことに気づく。

 

あ、い、言い直し・・・可、・・・ふ、不可避・・・?

 

あ・・・・あ・・・・ああ・・・あ(カオナシのような悲痛な叫び)。

 

はい、精神ゲージ85%➡5%に急落しました。

 

今思えば「本当は選んだの①でした。間違っちゃった。ごめんね。」とか言い直せば良かった話ですが、パニックになってそんな機転も利かない状態に。この時点で10秒ほど無言。日本人面接官、イギリス面接官、タイムキーパーの職員が心配そうな目で見てくる。このままじゃまずい!!と頭をフル回転させて、まずは「③の話題は良く物議を醸す問題だけど、私は輸入税や関税は国の経済保護に必要不可欠だと思う」一切の考えなしに意志表示。そして、ここから精神と時の部屋をリアルで体験するような地獄が輪廻することに。

 

・・・・・。(スタンス発表から10秒経過)

 

関税って何だっけ?輸入税の定義は?輸出税ってあるの?あれ、自分の立場どっちだっけ?(完全に頭がバクる)

 

・・・・・・・・。(無言で30秒経過)

 

張り詰めた空気に真空状態のような無音。面接官だけではなく、第3者であるタイムキーパーからもプレッシャーをヒシヒシと感じるようなバグった精神。そして、とどめと言わんばかりに目に飛び込んできたのは、フリートーク中に中東話にノリノリで質問してきてくれたイギリス人男性の悲しそうな表情。ここで、精神ゲージは終にゼロに・・・。もはや、女性の方など見る気力もなく完全に心が折れる。

 

・・・・・・帰りたい。もういいから早く終わって・・・。(1分経過)

 

早く終われ(1分5秒経過)

早く終われ(1分10秒経過)

早く終われ(1分15秒経過)

早く終われ(1分20秒経過)

早く終われ(1分25秒経過)

早く終われ(1分30秒経過)

 

心の中で上記のことを祈りながら目を瞑っていると、タイプキーパーの方がスピーチ終了の合図。「初めから終わってたから(別の意味で)」みたいな突っ込みを入れる気力もない私。今起こった出来事が現実かどうかも分からない精神状態。でも、これで帰れると憔悴しきった顔を上げて、帰ろうとした瞬間さらなる悲劇が私を襲った。

 

 

質疑応答という苦行がスタート。

 

 

え、スピーチしてないよね?自分が賛成派or反対派すら覚えてないんですけど?

精神状態はゼロから、-50まで急降下。

 

To be continued