英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
学生が受験する英語の試験といえば英検が一番メジャーですね。
英検は1級から5級まであり、レベルも細かく分かれているので、英語学習の1つのペースメーカーにするのは良いと思います。
最近では早期英語教育が盛んで小学生で英検2級以上の級に合格する子供も珍しくありません。
ただ英検に合格することが目的にならないように気を付けて頂きたいです。
同級生が○○級に合格したから、実力が伴っていないのに無理して高い級を受験することはお勧めしません。
英検はそれなりに対策をすれば、実力が伴っていなくても合格することは可能です。(1級はさすがに厳しいですが…)
特にリーディングは単語をある程度覚えておけば、読解問題は何となく読んでも解けてしまうのが実情。
ギリギリで合格しても自分はその級で定義されている英語力があると思い込んでしまうのが一番怖いです。
例えば2級に合格していても今の共通テストで高得点を取れる生徒はかなり少ないでしょう。
英検で測れる英語力はあくまで限定されるということは頭に入れておく必要があります。
私は生徒に、中高生にはある程度余裕を持って合格できる英語力がついてから英検を受験するように指導しています。
2級ぐらいまでは、リスニング、リーディング、ライティングで9割ぐらいの得点が取れるのが理想ですが、各パートの得点率が75%以上は最低でも欲しいところです。
合格基準で言えば最低でも+5以上ですね。
+1で合格している人はおそらくもう一度受験しても合格する確率はかなり低いですし、その下の級のレベルに達しているかも怪しいです。
焦って上の級を受験しても多くの場合2級までは何とかいきますが、準1級から苦戦します。
きちんと英語力を上げてから英検を受験した方が、結局は早く合格することができるということは今までの指導経験から間違いなく言えます。
多くの場合大学受験までに準1級に合格していれば良いのですから、焦らないでも大丈夫です。
1つずつ確実に積み上げていきましょう!!