英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
英語学習者や英語指導者は英語をとにかく分けることが好きですね。
学校英語、受験英語、実用英語、試験英語、ビジネス英語等…
でも英語を分けることに何か意味があるのでしょうか?
そもそもそんなにきちんと英語を分けることができるのでしょうか?
英語は英語でしかないと思うのですが…
上記のように英語をやたらと分けたがる人の多くは現在の学校英語や受験英語がよく分かっていない方が多いように見受けられます。
厳しい言い方をすると英語教育に関する認識が40年前ぐらい前で止まってしまっています。
学校(受験)英語や試験英語を早く卒業して生の英語に触れましょうという言説をよくTwitter等で見ますが、現在の大学受験の問題は(特に難関大学では)The Economist,Time,N.Y Timesから出題されていることについてはどのようにお考えなのでしょうか?
おそらく大学受験の問題が英米の小説から出されていると思っているのでしょうけど…
確かにThe Economist,Time, N.Y Timesを読もうと思えば学校英語(受験英語)だけでは足りないかもしれませんが、学校英語(受験英語)をきちんとやっていれば読めるようになります。
今でも日本では留学したり海外に行かないと英語ができるようになることはできないと思っている人が多いように感じます。
その裏返しが日本の英語教育への批判につながっているのでしょう。
でも今は日本から出なくてもきちんとしたやり方で学習すれば英語はできるようになります。
英語を学習する環境は十分すぎるぐらい整っています。
中高6年間の学習だけでは自分が望むような英語力は身につかないかもしれません。
でも中高6年間で学んだことをベースとして学習を続ければ大丈夫です。
英語は英語です。
焦らずたゆまず英語学習を継続していきましょう。
御意見、感想、大歓迎です。