英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
英語の辞書は英和辞典より英英辞典を使った方が良いという話を聞かれた方も多いと思います。
英英辞典は、日本語の訳が同じでも語のニュアンスが違う語の意味の違いを知りたい時に便利です。
例えばappropriateとproperは日本語では「適切な」という意味ですが、意味には大きな違いがあります。
ロングマン英英辞典には
appropriate:correct or suitable for a particular time, situation or purpose
proper:socially or legally correct and acceptable
と書いてあり、意味に違いがあることが分かります。
このように似たような意味を持つ語の違いを知りたい時には英英辞典を引くことをお勧めします。
とは言え英英辞典も万能ではありません。
例えばwhaleをロングマン英英辞典で引くと、a very large animal that lives in the sea, and looks like a fish, but is actually a mammalと書かれています。
こんな長い定義を読むより英和辞典の鯨という訳語で十分ですよね。
名詞の意味を調べる時は英英辞典より英和辞典を引いた方が良い場合が多いと私は個人的に感じています。
語学を学ぶ上で複数の辞書を用途に応じて使い分けるのが一番良いというのが私に考えです。
英語を学ぶ時は日本語をなるべく排除して、英語で学ぶ方が効率が良いと考える方も多いですが、私は母語の日本語をしっかりと活用した方が良いと考えています。
海外に住んでいて日本語を全く使わない環境にいるのであれば話は別ですが、日本に住んで日本語を使っているのであれば日本語を使った方が良いと思いませんか?
お勧めの辞書もよく聞かれるのでいくつか紹介します。
英和辞典であればこの2冊がお勧めです。
英英辞典であれば
がお勧めです。
普通に学ぶのであればロングマン英英辞典があれば十分です。
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