英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
英検の問題の一部がリニューアルされるということを先日お伝えしましたが、詳細が昨日明らかになりました。
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20231129_info_2401renewal.pdf
3級はEメール問題、1級から準2級には英文の要約問題が新たに追加されます。
3級の問題はそれ程難しくないので、大きな影響はなさそうです。
一番影響が出るのは2級かもしれません。
問題数は7問減っていますが、試験時間が変更されずに要約問題が追加されますので、時間内に解くことは以前より確実に難しくなります。
今までであればライティングのテンプレを覚えて、単語をひたすら覚えれば何とか合格できましたが、今後はそのやり方では厳しいでしょうね。
要約問題は読解力も問われるので、リーディングが弱いとかなり大変だと思います。(リーディングが弱い受験生は多いです)
大阪の公立高校入試では英検2級を持っていると80%の得点とみなされますが、リニューアル後は確実に以前より合格が難しくなりますので、対策が大変ですね。
でも上位高校を受験するのであれば2級がないとまず話にならないそうなので、受験生は辛いところです。
1級は問題が6問しか減らされていないのに要約問題を解かないといけませんので、今以上に時間に余裕はなくなるでしょう。
準1級は10問問題が減っていますので、1級よりは多少楽ですが、高校生の受験が多いことを考えれるとやはり負担は大きいかな。
今回のリニューアルでどの級も合格するのは難しくなります。
ただ以前の方式ではライティングはテンプレを覚えておけば何とかなりましたが、要約問題では読解力と純粋なライティング力が問われます。
私は新しい試験方式の方が受験生の英語力を正確に測れるので、今回のリニューアルを肯定的に受け止めています。
受験生の方は大変だと思いますが、しっかりと対策をして合格できるように頑張りましょう。
御意見、感想、大歓迎です。
