英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
語学学習において繰り返すことが必要だということはよく言われます。
皆さんも何度も同じことを聞かれていて、「またその話か」と思われているかもしれません。
でもなぜ同じことを繰り返すことが大切かが分からないと、そもそも繰り返すこと自体が継続できませんし、仮に繰り返したとしても大きな成果は望めません。
私が尊敬する同時通訳の神様と言われた故國弘正雄先生の著書の1ページです。
「単純なことを愚直に繰り返す」という、その意義を心でちゃんと受け止めることができるか否かが、只管朗読の成否を握っているのです。」
正にその通りだと思います。
ある学習法が良いと言われてもその意義を心でちゃんと受け止めることなく、やったとしてもあまり大きな成果は望めないと思います。
そうしないと単なる作業になってしまいますからね…
はた目には単調な繰り返しに見えても、当人たちは、技術の奥行き、質の深化ということを生き生きと感じているのです。それに惹かれて、繰り返せるのです。正に彼らにとって、繰り返しは無限の喜びなのです。
上に書かれていることを知識ではなく、実践を通じて腹落ちするかどうかが重要です。
知識で繰り返すことが大切だと頭で分かっているだけではダメなんですね。
私は15年以上毎日英語学習を継続してやっていますが、同じことを繰り返すことができるのは、國弘正雄先生のこの本を読んで、只管朗読を実践したからだと思っています。
私はこの本を読んで、同じ教材を200回音読しました。
回数を重ねるにつれて正に質の深化を感じることができました。
質の深化をなかなか言葉で伝えるのは難しいですが、教材の英文が自分の中に入ってくるという感じです。(よく分かりませんよね)
現在は英語のハノンを継続してやっています。(2年4か月継続中)
初級は23周目、中級、上級は12周目です。
他にもポッドキャストも15年以上聴いています。
「百聞は一見に如かず」ですので、是非実践してみて下さい。
別に音読でなくても大丈夫です。
1つの学習法(教材)を愚直に繰り返すことで見えてくることが必ずあります。
凡事徹底、平凡なことを非凡に実践することが重要ですね。
今後も日々英語学習を粛々と継続していきます。
御意見、感想、大歓迎です。