英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
通訳者にとって故郷(ふるさと)は難訳語だそうです。
hometown, native townで良さそうに思えますが、この2語では故郷という語が持つ懐かしさが表現できないんですね。
松本道弘先生はこの辞典で故郷はhomeとされています。
同時通訳者の長井鞠子さんは、福島の浪江町の人の言葉を通訳する時に、故郷をour beautiul town Namieと訳されていました。
hometownではその人の故郷への想いが伝わらないと思ったからour beautiul town Namieと言われたそうです。
前置きが長くなりましたが、難訳、和英語感辞典にhomeを使った面白い文が載っていました。
I'm home to you.
(僕に甘えていいよ)
You're home to me.
(僕が戻るところは君だけだよ)
homeには「心のよりどころ」という意味があります。
上の文は簡単ですが、なかなか言えませんね。
簡単な語ほど応用範囲が広いので難しいです。
御意見、感想、大歓迎です。
