英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
先日サラさんのこのツイートを見て発音のルールについて考えさせられました。
サラ🌐 「Q&Aサイトから読むアメリカのリアル」発売しました!🇺🇸@salah_backpack
ちなみに、よくリンキング=リエゾンみたいな説明を聞いたりしますがこれはふつうに誤りで、特にアメリカ英語ではリエゾンはないと考えてOKっていう理解であってますかね? (イギリス英語ではr-liaison はある) いろいろ調べたけ… https://t.co/ChRaIQZPh5
2022年05月24日 12:20
サラさんが例として書かれているan appleはアメリカ英語で発音するとnとaがくっつきアナッポーのような音になり、発音の解説ではよくリエゾン(リンキング)と説明されています。
でもリエゾン(連音)は、発音されない語末の子音字を、次にくる母音字又はhで始まる一部の単語とつなげて発音することを言います。(フランス語に見られる現象)
an appleの場合anのnは元々発音しますので、リエゾンではありませんね。
フランス語には、発音される語末の子音字を、次にくる母音字又はhで始まる一部の語とつなげて発音するアンシェヌマン(連読)という発音のルールがあり、an appleはアンシェヌマンと言った方が良さそうです。
まあアンシェヌマンはあまりメジャーではないから使われないのでしょうね。
ちなみにイギリス英語には語末のrが次の単語の母音とつなげて発音するリエゾンがあるそうです。(知らなかった)
サラさんのツイートに何人か発音が専門の方がツイートされていますので、興味がある方はご覧ください。(少し難しいですけど・・・)
ちなみに最近の英音法の本にはフランス語の発音ルールのエリズィオン(母音字省略)も説明されています。
昔はあまり聞かなかった気がするのですが、気のせいかな・・・
英語の発音は国、地域で差があるので難しいです。
私もまだまだ勉強しないといけないことが山積みです・・・
御意見、感想、大歓迎です。


