英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
最近大学受験や英語学習で参考書ルートという言葉を良く聞きます。
この言葉を広めたのは何かと話題の〇田塾のおかげでしょう。![]()
地方にいて情報が入手しにくい人にとって何をやれば良いかを具体的に示している参考書ルートは魅力的に見えるかもしれません。
ただ人によって必要な参考書は皆違うということと、仮にその参考書ルートをやったからといって皆が同じ結果が得られるわけではないということを頭に入れておかないといけません。
新野 元基@newfield114
受験生に浸透してしまった誤った考え方はいくつかあるけど、最近一番滅んでほしいのは「参考書のルート」という考え方。これのおかげか、文法は文法、作文は作文、読解は読解と「分野別」に考えている人がすごく多い。現実の英語の勉強はこれらが相互に関連するものだから、バラバラでは本当はダメ。
2022年04月10日 10:12
参考書を何周するという考え方も危険です。
初めから何周することが目的になっていたのでは本末転倒ですよね。
その参考書に書かれていることをマスターするために繰り返さないといけない回数は人によって違います。
何周するというのはあくまで結果の話しだということは念頭においていかないといけません。
英語学習でも話は同じです。
単語、文法、読解、ライティングでそれぞれ違う教材をやるのではなく、相乗効果が望めるような教材をやった方が早く英語力を上げることができます。
例えば英検の教材であればこの本を使えば単語だけでなく、読解、リスニングの対策も並行してできます。
ただこの単語集は仕上げるのに時間がある程度かかるので、試験まで時間がない人には不向きです。
このように試験まで残された時間、向き不向き、学習者の性格によって必要な参考書は変わってきますので、何をどのようにやるかはよく考えないといけません。
勘違いして頂きたくないのですが、参考書ルートは全否定しているわけではありません。
参考書ルートを参考にするのは大いに結構です。
ただ参考書ルート通りやれば確実に望む結果が得られるはずだと思い込むのは危険だということです。
何をどうやればよいかは自分のことをよく知っている指導者に相談するのが一番です。
御意見、感想、大歓迎です。

