英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
SNSを見ているとTOEICに対して批判的な意見が目立ちますね。
・TOEICでハイスコアが取れても話せない
・そもそも日本人と韓国人しか受けていない
・スピーキングの試験がない(Sを受ければ別ですが)
・TOEFLやIELTSと違って国際的に認められていない
等が主な論点でしょうか?
私個人は英語の試験はTOEICに限らず全ての試験は能力の上限値を示すものではなく、下限値を示すものだと考えています。
TOEFLであれ、IELTSであれ、どんな試験でもその人の英語力の上限値は測れません。
例えば英語の達人の故國弘正雄先生や松本道弘先生の英語力の凄さが英語の試験で測れるとは私には到底思えません。
もしTOEICのスコアで言えば國弘先生や松本先生は20,000点以上だと思います。(そんなスコアないけど・・・
)
TOEIC900点でも英語が話せないというのも耳にタコができる程聞きましたが、TOEICはリスニングとリーディングの試験しかありませんので、英語が話せない人がいても何ら不思議ではありません。
英検1級にしてもCSEスコアで合格最低点ギリギリで合格する人と、一ノ瀬安先生のように全項目満点で合格する人の英語力の差は厳然としています。
英語の試験に幻想を抱かず、英語力をチェックする1つの手段にすぎないぐらいのスタンスでいる方が余計なストレスを抱えずにすみます。
前置きが随分長くなってしまいましたが、私個人がTOEICの学習で一番良いと思っているのは基本的な単語の多様な用法を学べるという点です。
最近のTOEICは難化傾向で、以前より難しい単語が出ていますが、試験に出される単語の大部分は日常生活が使う単語が占めています。
先日こちらの模試の復習をしていましたが、色々と学びがありました。
acknowlegeには「認める」という意味以外に「感謝の念を示す」、「受け取りを知らせる」という意味がある。
acknowlege a compliment(謝辞に感謝の念を示す)
acknowlege a receipt of money(代金受け取りを通知する)→confirm と言い換え可
at kength(長々と)
at great length
at some length
claim(請求)
take(make) an inventory(棚卸しをする)
consumer confidence(消費者信頼度)
TOEICの勉強で英語力を上げるためには正解不正解だけを確認するだけでなく、問題文に出てくる単語、表現で知らないものを全部マスターするつもりでやりましょう。
色々外野がうるさいですが、TOEICの勉強もやり方次第で英語力を上げることは出来ますので、頑張りましょうね。
御意見、感想、大歓迎です。
