英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
よく日本人は英語を読むのは得意だと言われます。
現場で実際に英語を指導していると必ずしも日本人はリーディングが得意だとは言えないと私は考えています。
リーディングで一番よくあるのが間違って読んでいるのにそのことに気付かないということ。
これは初中級者だけでなく、中上級者でもよくあります。
以前海外留学経験者にリーディングの指導をしたことがありますが、英検準1級レベルの英文がきちんと読めていませんでした。
きちんとした英文の読み方というのはきちんとした学んでおかないとなかなか身につかないですね。
リーディングに必要な要素は
①英単語、英熟語といった語彙力
②英文の構造を把握する力(構文把握力)
③背景知識
の3つだと考えています。
①については言うまでもありません。
英単語、熟語だ分からないと英文の意味なんて分かるわけがありません。
ただ①だけではだめで②の構文把握力も必要です。
どれが主語でどれが動詞か、修飾語はどこを修飾しているかが分からないと英文の意味を正しく理解することは不可能です。
英文に書かれている背景知識がないと語彙力、構文把握力があっても英文の意味が理解できないことがあります。
TIMEやThe Economistが難しく感じられるのも英文に関する背景知識が欠けていることが多いからですね。
逆に言えば多少語彙力、構文把握力が欠けていても背景知識があれば英文の大体の内容を理解することができます。
リーディングが苦手な方は、上の①から③のどの力が欠けているかを把握して対策を講じて下さいね。
御意見、感想、大歓迎です。
