英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
昨日ツイッターにこういう投稿がありました。
英語講師@LtL6tDcBDqJijIK
本日の日経新聞の朝刊に載っていました。現行の中3の教科書は、現在完了進行形・仮定法・使役動詞が入っていますが、解説をしっかりしておかないと使える英語にならない気がします。文法・単語力の両輪がそろってきちんとした英語が話せると感じま… https://t.co/kdr3f8a7zX
2021年09月28日 10:55
まあこうした展開ある程度予測できていました。
教科書の内容があれだけ増えているのに英語の授業時間はほとんどの学校で変わっていませんから、1レッスンにかける時間は減ることになります。
しかも英語で授業をしようとすると文法の説明はなくなります。
英語で文法を説明しても生徒が分かりませんからね・・・
日本の中高でオールイングリッシュで授業をすればほとんどの学校で授業のレベルが落ちるのは間違いありません。
その結果英語が分からない、嫌いな生徒が増えます。
公立中学校だと例年中1の1学期の定期テストは平均点は高いのが普通ですが、今年に入ってからは中1の最初の中間テストの平均点が30点になっている中学もあるようです。
この調子では中1が終わる頃にはどうなるのでしょうか?
これからは英語が必要だからといって中学で習う単語や文法事項を増やしたからといって英語が出来るようになるわけではありません。
英語教育改革と言えば聞こえは良いですが、現状の教育現場を知らずに場当たり的に指導要領を変えても日本人の英語力は上がらないと思います。
現場の先生の負担は増える一方ですし、生徒も現状学校の授業だけでは授業内容が理解できないので、塾に通わざるを得ないというのが現状ですね。
この先英語教育がどうなるのか非常に心配しています。
御意見、感想、大歓迎です。

