英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。
現在高校2年生の生徒が志望校を決めるために様々な大学の入試要項を取り寄せていたので、目を通してみました。
ここ数年大学入試の形態は複雑になる一方ですが、最近は英語4技能入試という方式も加わったためさらに分かりにくいことになっています。![]()
英語4技能入試に関して言うと私立大学でMARCH以上の大学では英検で言えば準1級あることが前提ですね。
2級だともう話しになりません。
加点を得ようと思ったら1級を取るしかありませんが、私は高校生に1級を取ることはあまり勧めません。
中学生で準1級を持っているのであれば又話は変わってきますけど・・・
同じ時間をかけるのであれば他の科目にもっと時間をかけて欲しいからです。
私の母校の早稲田大学の政治経済学部は去年から入試形態が変更になり、共通テストの数学が必修になり、一般の試験は英語と国語の融合問題になりました。
経済を学ぶのに数学が必要なので、数学を必修にしたのはよく分かりますが、政治学科、国際政治学科の生徒も数学必修なのはどうなのかなと思います。
試験形態を見ても明らかに国立大学受験者に有利ですので、今後政治経済学部に入ってくる学生は東大、京大、一橋落ちの生徒がさらに増えるのでしょうね。
大学がそういう学生を求めているのであれば仕方がありませんが、私としてはどうなのかなと思ってしまいます。
私の父は早稲田大学政治経済学部OBなのですが、私が大学受験をする時に、「早稲田の偏差値が高くなるのは良いことだけど、本当に早稲田に入りたい人が入れなくなって、早稲田がミニ東大化するのはあまり良いとは思わない」と言っていました。
私の在学時は就職先として金融を選んだり公務員試験を受ける人が多かったのですが、この話を聞いて、「俺が大学の頃に金融に行ったり公務員になる人なんていなかったぞ。早稲田の在野精神を分かっているのか?」とご立腹でした。![]()
少子化になり大学も生き残りをかけて色々なことを変えていますので、変化することもやむを得ないのかなと思いますが、少し寂しく感じる今日この頃です。
多分年を取ったせいなのでしょうね・・・
御意見、感想、大歓迎です。
