バーナード・ショー | 一言一会 (IchigonIchie)

一言一会 (IchigonIchie)

これまで、じつにさまざまな言葉を聞き、読み、そして発してきました。

このまま、忘れられてしまうというのは、もったいないような 気がし、
思いつくまま、書きとめていきたいと思います。 2012.10.3

   

 

 

        人が虎を殺そうとする場合はスポーツ、

     虎が人を殺そうとする場合は狂暴と呼ばれる。


                                                  バーナード・ショー

 

 

 

  なかなか考えさせられる言葉ですね。

人は、自分中心にすべてを考えます。「雑草」や「害虫」などという言葉をつくって、その中にとり込み、区別していますが、草や虫たちにとっては雑草も害虫もない。それぞれに名前があり、一生懸命生きているわけです。

 

「雑草」ならばと毟り、「害虫」は叩き潰す。確かに、美しいとはいえず蔓延(はびこ)るだけの草は毟り取り、人に害をあたえる虫は殺すしかないのでしょう。・・・

 

動物園で見る熊は、なんとも愛らしく、見飽きませんが、野生の熊が人里に近づけば、即「害獣」です。猪や鹿も同じですね。何とか共存できないものかと思いながら、狭い日本では、なかなか妙案が浮かびません。

 

バーナード・ショー(1856-1950)は、物事を裏側から見るというか、辛辣な批評家でもあり、彼といえば思い出されるのは次の挿話です。

 

当時のイギリスの社交界で、著名な劇作家だったショーは人気者で、彼に近づく女性は少なくなかったそうです。或る時、その中のひとりが、こんなことを言って迫ってきたとか・・・


「あなたの頭脳と、私の美貌とが一緒になれば、どんなに素晴らしい子供が授かることでしょう!」

 

すかさず、彼は答えたそうです。

「確かにその通りでしょう。ただし、そうはうまく行かず、あなたの頭脳と、わたくしの容貌とを受け継いだ時には、これは最悪ですね

 

 

 

ショー

バーナード・ショー(右)と、チャップリン(左)

 

ショー2

『マイ・フエア・レディ』もショーの戯曲『ピグマリオン』から