こんばんは。「新潟×朝活」管理人の土屋裕行です。



昨日いらなくなった本をブックオフで買い取ってもらったら、
2,000円近くで買い取ってもらいました。

思ったより多くてびっくり。

これでまた新しい本が買えそうです。


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今回は雑記。

$新潟×朝活-矢印リンク用 第50回の定例会で自分が話した旅の思い出を
簡単に紹介したいと思います。



結婚した年の2008年夏、
最後の独身旅行ということで、近畿地方を回っていました。

その道中で訪れたのが、和歌山県の
  熊野古道
世界遺産として有名な場所です。

全部はとても長すぎて無理だったので、
少しだけ歩いて熊野古道をあとにしました、
というところからトークスタート。



熊野古道から海の方へ向かう途中である看板を発見。
 

それは瀞峡(どろきょう)という峡谷を示す看板でした 。

手持ちのガイドブックには載っていなかったのですが、
どうやら上流の方に絶景があるらしく、 
船で川をのぼってその景色を見られるとのことで、
迷いながらも
瀞峡へ行くことにしました。

その場所まで十数㌔・・・ 
途中ほとんど集落もなく、対向車もなく、 
細い山道をひたすら進んで行きました。 

あと何キロ表示の看板だけを信じて進むと、 
当たり前ですが集落が見えてきました。 

あの時の安心感は相当のものでした。。。



しかし安心したのも束の間、
人が誰もいない・・・ 
地元の人の姿も観光客の姿もない・・・ 

仕方ないのでとりあえず川の方へ。 
きれいでしたが絶景はさらに上流。歩きでは無理です。 



仕方なく一旦車に戻ろうとしたとき、第一村人発見!! 


元気のいいおじいさんでした。 

話してみるとその
おじいさんが船頭らしく、 
もうすぐ予約客が来るから一緒にどうかと誘われました。 
即OKしてお店行って手続き。 

お店にはおばあさんとお孫さんがいて、
テレビを見たり、時々会話したりしているようでした。



その後、予約客と一緒に乗船。
といっても手漕ぎボートくらいの大きさの船で、
手すりとか何もありません。(つまり落ちる危険性もある!)

瀞峡
ボートはこんな感じでした

ほんとに小さなボートで、屋根もなく風を感じながら、 
約30分間おじいさんの説明と絶景に酔いしれてました。



さて、本題は絶景を見終ってから。

実は帰る前にこの船頭さん一家に
「この場所に暮らしていて楽しいですか?」
って聞こうとしていました。

国道まで10キロ以上あるし、
途中には何のお店も集落もない、
隣近所に数軒の家しかない・・・

そんな環境の中で生活していて、
「楽しい」と感じることがあるんだろうかと、
ここに来た時すぐに思ったので質問しようとしていました。



でも聞かなかった。



正確に言うと聞かなくても答えがわかったから。

おじいさんが代々受け継いできた船頭に対する想い、
おばあさんが話してくれた地域の歴史、
お孫さんがちょっと恥ずかしそうにお手伝いする様子、
そういったシーンを見ていて感じました。

「みんな楽しいんだ」って。

もちろん不便なこともあるし嫌なこともあるだろうけど、
少なくともあの日のあの時間からは、
確かに「楽しさ」を感じることができました。



帰る直前に、おばあさんから芳名帳に記入してほしいと頼まれました。

住所と名前だけをノートに書いてきました。
(なんと過去のノートは10冊以上!!)

おばあさんはお礼を言った後に一言、
「この芳名帳は私の財産であり誇り」
と残しました。

そういって話すおばあさんはすごく楽しそう、
それを聞いているお孫さんもすごく楽しそう。

たとえ田舎にいたとしても、
今の環境を楽しめるかどうかは自分次第だ、
そう感じた瀞峡渓谷ツアーでした。



最後に船頭一家と別れる時、もう泣きそうでした。

そこにいる家族がうらやましく思えたから。 
普段の生活の中では決して見られないような家族のつながり、 
そういったものを感じられたから。 

それはあの自然いっぱいの環境が育んだのか、 
それともあの家族特有のものなのかわかりませんが、 
あの家族をもう少し見ていたかったという気持ちが強かったです。

それでも、その短い時間だけだったとしても、 
この旅行した価値があると思えるくらい、濃密な時間でした。 



書いていてあの日の興奮がよみがえってきました。

今も元気にしてるだろうか。
落ち着いたらまた一度訪れてみたい場所です。

景色がいいので、絶景大好きな方はぜひ!!



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