続いて湯畑エリアへと向かう。
湯畑に到着。相変わらずのパワー、そして、泉質のクオリティを感じる。しかし、周囲の雰囲気は直近で訪れた12年前と比べて、だいぶ変わっていた。
湯畑の近く、12年前まで有料駐車場があった場所には現在、「湯治広場」なる名称が付けられ、なんかよくわからん釜倉系のオブジェが展示されていた。
確かに昔から、草津温泉には駐車場が少なかった。そもそもこの場にあった駐車場にはキャパシティに限界があった。ロードバイクを持ち込んだ時には、遠く離れた墓場の駐車場に車を停めて、自転車で草津温泉まで移動し、共同浴場巡りをした。現在は草津温泉バスターミナルの近くに2階建ての有料駐車場がある。インバウンド需要もあって、観光客が増えた以上、仕方のない対応と言えよう。
湯畑の近くの無料共同浴場「白旗乃湯」。ここは湯畑に近いだけあり、観光客も入湯することができる。先ほど「地蔵乃湯」で入湯したばかりなので、この時は「白旗乃湯」に入るのはパスし、西の河原公園方面へ向かうこととする。
西の河原通りを歩くと…平日だというのに物凄い人、人、人混み。ここは軽井沢か?と。そして、聞こえて来るのは中国語…。
西の河原通りの途中にある「草津温泉どうぶつふれあい処」。近年作られた施設と思われるが、ここで「おさるの湯もみショー」が見られたり、カピバラや小動物に触れることができるらしい。店の前には大行列ができていた。正直、「草津温泉でこういうのに需要があるの?ふーん…」と。
西の河原通りにある「元祖温泉饅頭専門店 長寿店」の前を通る。ここは有名な温泉饅頭の店で、俺は過去に草津温泉に来た4回とも、この店を訪れた。
店の前では道行く観光客を相手に、店の名物爺さんが蒸かしたての饅頭の試食を配っていた。
俺も(今回も)饅頭の試食を貰った。抹茶の饅頭を貰い、緑茶もつけてもらった。蒸かしたてだけに美味だった。しかし…。
2003年に初めて草津温泉を訪れた時は、温泉饅頭は1種類につき1個を試食として食べることができた。当時、種類は茶、緑(抹茶)、白の3種類。つまり、3個食べることができた。それが直近で訪れた2012年には、どれか1種類の1個のみを試食として食べることができた。
では、現在2025年はどうかというと…画像にある通り、1種類につき半個を試食として食べることができる。これには正直、がっかりした。勿論、店が吝嗇になったと言いたいわけではない。嗚呼、哀しき哉、物価上昇…。
西の河原公園の入口に到着。さらに奥へと進む。
西の河原公園の看板。
公園内では湯が流れる川のいたるところに足湯が設置されており、多くの人が足を漬けていた。
西の河原公園の奥、西の河原露天風呂の手前にある大きな足湯。聞こえて来るのは中国語…。
「西の河原露天風呂」の入口手前まで来たが、入湯料800円なので、入らずに引き返す。
西の河原公園から引き返し、西の河原通りに入る前に道を逸れて進む。ここは場所を憶えていた、無料共同浴場「翁乃湯」。こちらにも「住民以外入湯禁止」の旨、入口に大きく張り出されていたのだが…。
外観の撮影だけしていたら、建物の中から出て来た爺さん(画像に写っている)が「温泉入りたいの? 入っていいよ」と。有り難いお言葉ながら、(地蔵乃湯に入ったばかりなので)丁重に辞退したが、これは意外だった。だって「部外者立入禁止」って張り出されてるし。ただ、観光客が地域の無料共同浴場に入ることに関しての考え方は、同じ草津温泉の住民でも人によって、また、地域によってそれぞれなのかな?と。
西の河原通りを戻る。ここも場所を憶えていた、「元祖温泉饅頭専門店 長寿店」の裏手にある無料共同浴場「凪乃湯」。ここでも外観だけ撮影したのだが、ここには「住民以外入湯禁止」の旨が入口に張り出されていない。…てことは、何? 観光客も入湯して良いってこと? 元々、一見さんには場所がわかりにくい場所だから、張り紙の類がなされていないのか?
湯畑へと戻る。周囲は人でいっぱい。聞こえて来るのは中国語…。
湯畑の周囲をぐるっとひと回りしながら撮影し、宿へと戻った。
続く。