海外の場合、ハイキングは目的地が山頂とは限らず、

景勝ポイントだったり、高原だったり、その他だったりします。

また、登頂を果たした場合でも、山頂に山頂碑がないことが多々あります。

 

 

カナダ、Cレベルサークにて(2014年7月)。

アルバータ州、カナディアンロッキー、バンフ。

カスケード山の東側の圏谷(=サーク)。

標高1465mから登り出し、圏谷は標高1930m。

圏谷からも可能な限り登り、

この先は攀登でないと不可能な地点まで来て撮影。

標高はたぶん2000mくらい。

Cレベルとは、このあたりでは昔、石炭が取れて、

標高が低い順にA、B、Cと名前がついている。

ハイキングコースの途中には、炭鉱廃墟がある。

バンフの町から登山口までは自転車で移動。

 

 

カナダ、インクポッツにて(2014年7月)。

アルバータ州、カナディアンロッキー、バンフ郊外。

ジョンストン渓谷を登り詰め、滝を観瀑し、

さらに山道を進むと、湧水ポイントに着く。

光の当たり具合でさまざまな色に見える湧水で、

色鮮やかゆえに「インクポット」なる名称がついた。

何人かのハイカーがこのインクポッツまで来ていたが、

日本人でここまで来る人はかなり少ない。

標高は不明。バンフの町からジョンストン渓谷入口まで、

自転車で往復50km以上。この移動の方がハード。

 

 

ミクロネシア連邦共和国、ソケース山山頂にて(2010年7月)。

ポンペイ州、ポンペイ島、ソケース村。

標高280m。後方に写っているのはソケースロック。

山の中腹には、今も大砲、戦車など、

太平洋戦争時の日本軍の戦跡が複数残る。

山頂から空港の飛行機の離着陸が見え、

登頂後、それを観てから下山するのが定番。

一緒に写っているのは、山道を案内してくれた、

ホームステイ先の娘さん。

 

 

インドネシア、パタンパルプ自然保護区にて(2017年1月)。

スマトラ島、西スマトラ州、ブキティンギ郊外。

自然保護区内の世界最大の花「ラフレシア」の開花状況を、

レンジャーが把握して観光関係者に情報を流しており、

滞在中にたまたま良い花が咲いてて、観に行くことができた。

標高不明だが、通常、開花ポイントに至るためには、

山の中を1~2時間歩くことになる。

麓ではジャコウネコの糞から取れるコーヒー豆が名産で、

そのコーヒー豆の販売とセットのツアーとなっている。

 

 

スリランカ、聖山スリパーダ、別名アダムスピークにて(1997年2月)。

山頂には仏陀の足跡がある、とされている。標高2238m。

登った当時は、その足跡の上に毛布がかかっていて、

そこに額を触れてお祈りし、御利益を得ることができた。

ただ、当時は山頂においての撮影が禁止であったため、

下山時、登山道にて、後方に山頂が写るように撮影。

現在は、山頂での撮影そのものは可能だが、

仏陀の足跡の周りには囲いができて、

人が足跡に触れることができなくなっている。

ていうか、当時から俺は老け顔だったのだが、

今見ると、やはり若い。

 

 

海外の山は、道標が整備されていないことも少なくないので、

ガイドの同伴が必要となる場合も多いです。

ただ、昔に比べて、インターネット情報が普及・発達し、

日本に居ながらにして現地の情報を得やすくなった、ということが、

海外の山が登りやすくなったことに直結していると言えましょう。