~幸せの国ブータンの幻想~
「幸せの国ブータン」
どうすれば若者自殺率が高い日本人が幸福感を得られるのか?
かつて「エコノミックアニマル」と呼ばれひたすら頑張り働き続ける日本人に世界がつけた皮肉なあだ名があった
戦後の焼け野が原から世界二位の経済大国に成長した日本
確かに戦後日本の白黒写真を見るとその現状からよくここまで厳しい現実を変えていったものだと驚愕する
「弱さを知った敗者」の強さは確かに本物である
私は昭和29年生まれだが「中卒の金の卵」と呼ばれて「集団で東京へ就職」していった先輩はほんの8年ほど先の先輩である
私の7歳上の兄は関西の私大卒 3歳上の姉は関西の私大卒で大学の先生になった
ここにも日本の高度成長の波が伺える
学歴という世界でも「戦前の大卒は10%」で9割は雇われる立場の人といわれた
ほんの一年で大学進学率が急上昇していったのを私も体験している
「厳しい競争の中で出世もできず低学歴に泣いた人々」が大量に生まれるその時がここにある
この学歴社会の波はかつて「金の卵」として持ち上げられた「労働者」をやがて「中卒」と呼んで見下げるようになっていく
もちろんこんな状況を誰も予想できなかった
学歴にも高度成長の問題が投影されていくのです
今や大学院卒しか採用しない業界がある
「高卒」を見下げるのは50年前と同じである
現在の「大卒は50%を超えている」のが現実
先進国となった日本人がさぞかし幸福感に満たされているだろうと思うが世界でも「幸福度アンケートでは50位以下」となる
動画のように素直に「ブータンの国民の内面」を見習おうとする人もいる
「日本人がどうすればブータンの国民のように幸福感を得られるのか?」が学者の間でも論じられてきた
その後この憧れの国はどうなっていったでしょうか?
厳しい現実とリアルな事実が明らかになっています
ブータンの幸福度アンケートでは上位にこの国のランクインを見ることはなくなりました
「ブータンの幸福度がなぜ陥落したのか?」
今やこんな課題がSNSでにぎわうことになっている
「結論から言うと、マスコミ、ネット情報等が溢れ、国民が自分たちが貧しいことに気が付いてしまったことにある」
「しかし貧しさに押し流されないほどの崇高な思考に裏打ちされた幸福感があればそんなことにはならなかったことだろう」
ブータン国民の精神文化はそれほどの地盤を持つものではなかったといえます
「人生の真の幸福は他人との比較から生まれる 勝った負けた上だ下だの比較競争 を超えた高度な哲理から生まれるものでなければ本物ではないといえる」
インターネットの情報過多の魔力に駆逐されていく「純な心」が本物ではなかったという事実はこの世の現実と奥深さを教えてくれます
さて我々日本人はどのように幸福感を創造していくことでしょう
~幸福論とその虚しさ~
この学歴社会で「中卒で富豪になったSさん」
いきな明言を語ることでファンも多い
先生の名言の一つ
「幸せになる秘訣?それは自分が今幸せであることに気が付くことだよ!」
人々が最も欲しがる 財運 を自由に動かす先生だけに納得
正にその通りで70歳をこえて偉そうに「他人に人生を語る私」の唯一の”悟り”がこの名言なのです
「幸福とは何か」
「どうすれば幸せになれるか」
巷にあふれるどんな言葉遊びもつまるところ空しい
頭 思考 で 心 感情 を明確に表現しようとするところにすでに無理があるのです
そもそも「幸せが良くて不幸が悪い」という二極の分離に差をつけているレベルではまだまだです
最近 われわれがキャッチした「55次元の神様」は幸も不幸も共に同等の価値とするバランスの神です
人類が「裏も表も同じ」というレベルに達するまで煩悶は続くといわれます
どちらでもよし ともに体験して魂が広がればよし
ここに答えがあるようです