昭和50年代
水田の小生物を見て触って遊ぶのが楽しかったランドセルの時代
そんなにど田舎ではない
どんな小さな水路にも沢山のメダカが泳いでいた。

ある日突然「田んぼの水に触るな!!」
と言われた。いつもは人が居ない水田

稲を傷めるような様なことはしてないと思ったら
「農薬を撒いたから触るな。」
ショッキングな理由だった。
それは優しい正義の怒りだったような気がした。

農薬の多用
柔らかい土に小動物が沢山の田畑を
重機が耕す。
土にこんな重たいものが、と子供心にも疑問を抱いていた。

そんな頃から、メダカも消えて
貧血が流行ったり、
胃潰瘍という病気があってストレスが原因だと言う理不尽な説明があったり。
さまざまな理解出来ない事が次々と話題になった。
今や癌や認知症にまで及ぶ。

「勉強するな!」と言う大人が多かったのも

自然を知らない
物覚えの良い肩書きのある人達の
研究成果が常識となる。

現場の声に耳を傾けて貰えない
悲痛な叫びだったに違いない。

そんなことは知らずに
「おかしなことばかりしやがる!勉強するな!!」
とは、無責任な大人だと思っていた。


冷たい新建材が増えた建築でも同じことだった
大工が肝臓を壊す!?
酒が原因では無いか?
もっと真面目系の職業の人の方が派手に羽目を外して飲んでいるのにおかしい。
今や肝臓専門病棟は農業従事者がほとんどだと言う。


化学だけではなく、経済も人の心を腐らせ始めた時代だったのだと思う。

今や、おかしい!と気付き、相手を知り争わない為に
余計に教科書外の勉強しなければならないと思う。