こんにちは。荘司一颯です。

 

さて、引退ブログです。感動的な話は含まれていませんが、以下の構成で好き勝手しゃべらせてもらいます。

 

1 水泳の振り返り

2 伝えたいこと

3 最後に

 

それではよろしくお願いします。

 

1

まずは水泳について振り返りたいと思います。

 

喘息の薬を飲むか水泳をするか、と聞かれて幼稚園の年長?小学校1年生?の頃からスイミングスクールに通い始め、小学校4年生からは選手コースという括りに入れてもらって練習をしていました。

 

それから小中高と続けてやってはいましたが、特に考えながら練習してなかったのでこれといった成績はひとつも残したことはありません。

それなりに練習に力を入れていた(と自分では思っていた)時期こそあれど、

技術に目を向けて能動的に情報を仕入れる、といったことなどはただの一度もしたことがなく、特に練習が楽しかったというような印象も薄く、水泳へ情熱を注いだことはないのかもしれません。

それでも続けていたのは、スイミングスクールであったり部活であったり、とにかく好きな友人に囲まれていて、彼らの存在によって繋ぎ止められていたということなだけな気がします。

 

オリンピックとか世界選手権を見るのは割と昔から好きでしたが、今思えば特撮ヒーローを見ている感覚だったのかなと思います。僕のヒーロー、フェルプス、的な。自分のやっている競技とは地続きではないような感覚。

 

高3の最後の試合が終わったあとは、何ひとつ結果を残せなかった自分に対して激しく失望し、何ら疑問をもたず水泳は辞めるつもりでした。

 

それでも時の流れというのは不思議と過去を清算しますから、

大学に入学してからは、(2019年の世界選手権とか面白かったしな〜とか思いながら)再び水泳に興味を持ち始め、嫌になったら辞めればええかとか思いながら軽い気持ちでとりあえず水泳部に入部したことを覚えています。

 

その後は、体力の衰えとか思うように動くことができないフラストレーションに耐えられず逃げだしてばかりだったので、今このようにして引退ブログを書くまで続けられたことには感慨深さを感じます。

 

 

そして今、大学での水泳を振り返って、総じて大学でも水泳を続けてよかったなと感じています。そう思えるようになったきっかけ、自分の取り組みにおいての転換期は3年前期~4年前期にあったと思います。

 

3年前期は、直前の春の合宿後、これまでの特に座学もしない上何も考えずに泳いでいた姿勢を反省して、色々調べて知識を仕入れながら練習で確認していくみたいなことをしていたような気がします。(このブログを書いている今思うと本当に何も知らなかったんだよな。こいつ今まで何してきたんだ?)

 

6セメは今まで勉強をサボりにサボったツケが回ってきて必死に数学する羽目になって殆ど泳がなかったので、7セメでは何をモチベに頑張るのか正直4月の半ばぐらいまでは見失ったままでした。

 

なぁなぁで辞める選択肢も正直無くはなかったのですが、たった数ヶ月だし、どうせなら最後まで続けてみようと思い、最低限の目標を長水路の生涯ベスト、最終的な目標を短水路での団権を切ること、として練習を再開することにしました。

 

7セメではやっと知識体系が出来てきた(10年ぐらい遅かったマジで)ため、練習も自分で何がやりたいのか決めてから取り組むことが出来るようになったので、練習に行くのがめっっっっっっっちゃ楽しかったです。

長水路の生涯ベストを7年越しに更新出来た北部の2バタは、大学水泳で唯一レースプランを完遂して目標タイムまで出せたレースだったので思い出深いものがあります。

一方で短水路での一発勝負を決められなかったこと、特に内訳として、(経験不足と片付けて良いか分かっていないが)自分を信じきれなかった所では自分の未熟さを痛感させられた結末だったと思います。

 

つまるところ、これらの時期になって初めて、泳法について情報を仕入れて、自分の泳ぎを見直して修正点を探して、目標を定めて練習するという、言ってしまえば当たり前の取り組みができたこと、これを通して水泳をやることが楽しいなと感じられたことで、水泳を続ける選択をしてよかったと感じています。

本当はもっと速くなって違う景色も見れたらもっと面白かったんだろうなと確信していますが、水泳という競技自体を好きになれたという点で満足しています。

 

 

2 伝えたいこと

 

ひとつは、自分の割くことのできるリソース全てを注ぎ込んで熱中する経験をすることには価値があるということです。

 

何に対してでも良いと思うので、色々探してみてもよいですが、水泳に熱中するには最良の環境にいると思います。

 

ある物事に熱中して時間が許す限りそのことばかり考える期間というのは、競技の有するより多くの側面を享受できますし、事象が複雑に絡み合っている様を目の当たりにすると、逆説的なようですが様々な分野への見識も広がっていくと思います。

 

あと、何よりめっちゃ楽しいです。

 

 

次に、自分は何に対して幸福を感じるのかを少しでも理解しておくと良いと思います。

 

やや抽象的な表現ですが、行動指針が決めやすいからです。曖昧なまま行き当たりばったりに行動していると、物事が終わった後に何も得られないということになりかねないと考えています。

 

しばしば芯がある人間みたいな評価をされることがありますが、単に価値基準がはっきりしてるだけなのかなと思っています。

 

 

3 最後に

こんな自分でも最後まで水泳を続けられたのは、ひとえに大学水泳で関わったすべての人のおかげです。本当にありがとうございました。

 

色々めんどくさい人間だったと思いますが、仲良くしてくれて感謝しています。出会いに恵まれ、とても幸せでした。

 

今の部員に対しては、本当は個別にメッセージも書きたかったのですが、上手く言葉が出てこなかったので今度会った時にでも伝えさせてください。

 

 

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。