海軍爆撃隊(1940年)




昭和8年に「キングコング」を見て以来、特撮の道を歩もうとする円谷英二監督だったが周囲の無理解もあってかなかなか大規模な特撮作品を作らせて貰えなかった。
そこで円谷は少しずつであるが新たなる撮影機材の開発に着手し第1弾として現場で合成出来るものとして別撮りした画面をスクリーンに投影し俳優を立たせ撮影するスクリーンプロセスの技法を開発し「新しき土」で早速使用しそれはアーノルド・ファンク(同映画の監督)をも唸らせる出来映えであった。
しかしそのような特異な撮影技法を旨とする円谷を東京の撮影所のカメラマンは恐れ彼に劇映画の撮影はさせずに主に文化映画の撮影を任せていた状態だった。
それでもハリウッドの撮影所を見学し特撮の重要性を理解した森岩雄氏の尽力によって昭和12年に新たに特殊技術課が設立し円谷氏を就任させるなどして幾らかだが円谷にとっても好機を見出すこととなった。
やがて戦争の陰が押し寄せてきて日本にも軍が誕生し時代劇や現代劇ばかりでない国威発揚の作品が製作されようとしていた。
軍の後援もあり国策映画の貸スタジオとして映画科学研究所が誕生、その研究所を活用した第1号作品がこの「海軍爆撃隊」である。
「海軍爆撃隊」は当初、東宝文化映画部に海軍省委託作品として海軍省から発注されたが、製作の途中で劇映画部門の方にスライドされ完成した後に文部省推薦作品となるほどの日本では始めての大規模な航空映画作品となったのである。
原作は実戦に取材した作家の北村小松氏の小説を木村荘十二監督と原作者自らが脚本を仕上げ木村監督が演出を担当、音楽は伊福部昭氏の盟友で当時ワインガルトナー賞を受賞した早坂文雄氏が担当、特撮は撮影を円谷氏が担当し特撮演出は木村監督も円谷、特撮美術の奥野文四郎氏と共に担当している。
一方で本編の美術では阿部輝明、照明を岸田九一郎といった東宝特撮映画のベテランとなる人材が早くも担当していた。
こうした精鋭たちを集めた映画だったが「燃ゆる大空」では僅かだったミニチュア特撮が本作品ではほぼメインの扱いでありしかも従来の作品のような子供騙しのようなミニチュア特撮ではなく本格的なミニチュア特撮が第1作であった為にかなりの苦労を強いられた。
まず、本作品では特撮監督該当者が皆無ということでなかなかイメージ通りのシーンが技術的にも困難ということで円谷氏が撮影をしながら行ったのだがミニチュアの飛行機が本編と同調せねばならずやはり特撮の方にも演出者が必要ということを実感したという。
次に本作品では山脈のミニチュアをステージ一杯に作る予定だったのだが準備期間が大幅に延びてしまいその分の予算が飛んでしまってミニチュアも大規模なものが作れず予算削減の為に仕方なく小さな山脈しか作れずミニチュア飛行機との絡みで飛行機と山脈の比率がやや出鱈目になってしまうという残念な出来事が発生した。
だがこの時期にミニチュア特撮のみならずダニングプロセスなどの合成技術やミニチュアを固定し背景を動かす装置であるローラースカイ(回転ドラム)を「サンダーバード」の20年前から使用したりミニチュア飛行機を動かすピアノ線を合成で消すなどという後の作品の先取りである特撮技術を開発し本作品に投入するという画期的なものが使用されたのだ。
やがて幾多のアクシデントにもめげずに完成した作品は批評家にはあまり芳しくない評価だったもののこうしたこともあり当時ではかなりの話題作となったのである。
そしてこの時期既に撮影に使用したミニチュアを展示するといった特撮のバラシを行っていたのには驚いた(笑)
「海軍爆撃隊」展が白木屋(無論今の白木屋とは別・・・!?)にて海軍省の後援で行われたのである。
ここまでの話題作であり円谷監督が特撮担当者としてクレジットされた最初の作品だったが戦争のいざこざかはたまた戦後にGHQに没収されて廃棄処分されたのかは定かではないがフィルムが未だに行方不明でありいち早く発見されることを祈ってる。
写真で見る限りではミニチュアの出来もかなり精巧な出来映えでリアルな特撮シーンが見れるのではないかと思ってしまえるほどの気合の入れ方の作品であるから。
スタッフ
製作  村治夫
原作・脚本 北村小松
脚本・監督・特撮技術  木村荘十二
撮影 三木茂
美術 阿部輝明
照明  岸田九一郎
特撮 円谷英二
特撮美術 奥野文四郎
音楽 早坂文雄
編集 岩下広一
キャスト
手塚勝己、藤田進、宇野重吉、津田光男、佐山亮、三木利夫、竜崎一郎、岬洋二、鉄一郎、真木順、千葉一郎
製作  東宝
公開日 1940年5月11日、同時公開「姉の出征」

美女と液体人間(1958)解説



1957年の「地球防衛軍」や1956年の「ラドン」(共にRKOピクチャーズにて配給)にて遂にメジャー系列の海外映画配給を達成した東宝特撮。
本作品は当初よりコロンビア社からのオファーがあり製作された作品である。
そこで新たなる可能性を求めて前年までの大規模なミニチュア特撮という流れではなくより完成度の高い作品が目指され今回はドラマと完全にマッチした従来のいわゆる「特撮映画」ではなく「特撮シーンのある映画」を製作する意図で製作された。
一方で社員役者のチームである大部屋俳優達にもとりわけ「特撮映画」というジャンルは魅力的であった。
通常のジャンルの作品ではどうしても登場人物が限定されてしまうので大部屋の一部の俳優しか出番が無かったのだが特撮の場合、怪獣映画となると群集退避シーンは不可欠ということで出番が多く大部屋俳優の腕の見せ所となるわけである。
その大部屋俳優の一人である海上日出男氏が書いたストーリー「液体人間現る」をベースに製作されたのが本作品である。
「ラドン」や「地球防衛軍」にも出演していた海上氏はこれらの出演を通じて特撮映画の魅力を理解しており本作品がこれらの監督である本多監督によって映像化されることを誰よりも喜んだろう。
だが、海上氏は製作が決定される頃、残念なことに本作品の完成を見ることなく他界してしまう・・・。
さてこの海上氏のストーリー原案を基に「ラドン」や「地球防衛軍」でも脚本を執筆した木村武氏により脚色されることとなる。
木村氏はシリアスさやシビアなストーリー展開では定評があり更に娯楽作品でも腕を慣らしただけあって本作品を一流のホラー娯楽作品に仕上げた。
推測の域であるが海上氏のストーリーでは漠然としたホラーであった(らしい)「液体人間現る」に木村氏はギャングの男と情婦の女との恋愛要素を加え、更にストーリーに広がりを与えるためにそのギャングと対立する警察、それに特撮映画のキャラクターである液体人間、そしてその液体人間の謎に迫る科学者を導入し事件の本当の犯人が液体人間であるといった構成にしストーリー展開をやや複雑ながらもスムースなものにした。
それに加え冒頭に「ゴジラ1954」を彷彿する漁船が放射能を浴び、乗組員が液体人間となってしまうという設定にし「ゴジラ」でのテーマの一つである「原水爆反対」というテーマを「ゴジラ」の時よりも具体的にしてより恐怖要素を加えた。
この構成要素の多い本作品を本多監督は従来とはやや異なる手法で演出し従来では特撮をフォローする意味合いであった本編演出を更にグレードアップさせる積極的な演出をし人間と人間とのドラマ演出を優れたものにした。
更にこれを液体人間になってしまったギャングの男と情婦の女との言葉なきラブストーリーともいうべきものにして女性映画を目指していたという本多監督の本領を発揮した作品となり後にこの恋愛要素は「ガス人間第一号」で頂点を達することになるが本作品はその「ガス人間」への伏線となる作品である。
一方、特撮シーンを指揮する円谷監督は従来とはポリシーを変えて本編をフォローする完全に本編とマッチした特撮シーンを作り上げる意味合いでミニチュアを従来よりも大型化して本編セットとの違和感を可能な限り無くする方針を目指しクライマックスの下水道をはじめとし漁船のミニチュアを巨大な物を製作、本作品の主役たる液体人間は液体らしさを出す為に有機ガラスを使用したり液体が人間の形態になるシーンにはと液体人間の着ぐるみにアニメをオーバーラップさせて新たなる特撮キャラクターである液体人間をクリエイトした。
更にこの作品では初めて溶けてしまう人間というシーンもありここでは溶ける俳優に似せたゴム人形をリアルに製作し中のエアを抜くことで徐徐に溶ける人間を表現しているがそのあまりのリアルさにグロテスクな印象を受けた。
それにしても驚くのは画面の異様な暗さであるがこれはグロテスクなシーンを極力見せたくないという円谷監督の良心であった。
ただ、これには特撮カメラマンの有川氏とかなり衝突したようでぎりぎり妥協したようだ。
また後半の液体人間を撃退する舞台の下水道のシークエンスは巨大なミニチュアと相まって実にリアルな出来映えとなり私ですら実際に下水道に火を放ったんじゃないかと思えたほどであった。
また、本作品の音楽を担当をしている佐藤勝氏はかなり乗ってこのオファーを引き受けたようで不気味さ溢れる音楽を作曲し本作品を音楽から支えた。
ギャング絡みでキャバレーシーンも登場するがここでは情婦の白川由美が歌ってるシーンは歌手のマーサ三宅が担当して風格を与えるのに成功した。
ちなみに私がゴジラ映画以外に初めて見た東宝特撮であった。
ちょうど小学校一年の夏休みに午前にテレビ放映されていたのだがこの液体人間のビジュアルと雨のシーンがあまりにも強烈で結構エッチなシーンまでは頭が回らなかったが後にビデオにて再見し意外にもエッチ要素が多かったのには驚いてしまった(笑)この様に本作品は大人向け要素が多くジャズのBGMも含めまさに大人の映画だったのである。
スタッフ
製作  田中友幸
原案  海上日出男
脚本  木村武
撮影  小泉一
音楽  佐藤勝
美術  北猛夫
録音  三上長七郎、宮崎正信
照明  西川鶴三
監督助手 梶田興治
特撮スタッフ
撮影  荒木秀三郎、有川貞昌
美術  渡辺明
照明  城田正雄
合成 向山宏
作画合成  飯塚定雄、幸隆生
監督  本多猪四郎
特技監督  円谷英二
キャスト
佐原健二、白川由美、平田昭彦、千田是也
佐藤充、小沢栄太郎、田島義文、土屋嘉男、
伊藤久哉、北川町子、白石奈緒美、三島耕
山田い之助、中村哲、園田あゆみ、藤尾純
山本廉、中丸忠雄、瀬良明、加藤春哉、大村千吉、
広瀬正一、手塚勝己、中島春雄、桐野洋雄、夏木陽介
公開日  1958年6月24日カラー東宝スコープ、87分
の東宝怪獣映画もちょうど「ゴジラ(1954年)」から10年が経過し更に7年振りにゴジラが復活した「キングコング対ゴジラ(1962年)」がメガヒットしたことで東宝もゴジラ映画の商品価値を本格的に認めゴジラが誕生してから10年目の1964年、生誕10周年を記念しゴジラのみならず怪獣映画の集大成を図った作品として本作品が誕生した。
前年の「マタンゴ」で導入したオックスベリー・オプチカルプリンターが実質成功したことで更なる合成シーンのレベルアップを図り造形技術も「ゴジラ」以降着ぐるみの軽量化をはじめとして素材そのものの向上や新素材の導入、内部メカによる口の開閉、電飾による目の発光などで格段に進歩し登場する怪獣キャラクターもより生物としてのリアルさを表現するのに可能となっていった。
こうした技術の進歩によりゴジラスーツの表現の一つの頂点を極めた通称「モスゴジ」が誕生することになった。
本作品のゴジラはこうした技術的な部分のみならず演出的にもまさに頂点ともいうべきものがあった。
殊に出現シーンのインパクトに関しては本作品を未だに超える作品はないと思えるほど秀逸な出現シーンである。
ゴジラは干拓地から出現するのだが従来(及び近年の平成ゴジラは)ではかなり唐突に登場したりいきなりというパターンが多かった(第1作では山の麓でごぞごぞといてから出現!となっていたが比較的地味な描写だ)が本作品ではまず干拓地に地震が起こり次に画面中央に蒸気が発生、それから間をおいてから尻尾が勢いよく跳ねるように現れてからゴジラが上体を起こして出現する!
といったように出現のシークエンスもあちこちに伏線が張られていて緊張感溢れる出現シーンとなっていた。
それに加えてゴジラを演ずる中島春雄氏の演技も近年のようなぎこちなかったり怪獣ということを無視したような演技ではなくまさに怪獣ゴジラそのもののような自然かつ動物的な演技をしていて強烈なインパクトを残している。
続いての泥を震い払うゴジラというシーンも実にシーンの繋がりが自然でこの後のシークエンスに移行する上で重要なシーンとなっている(更にこの後のゴジラが干拓地を後に進撃するシーンがあるがこれは残念ながら本編からカットされてしまった。)。
この後ゴジラは四日市工業地帯に現れるのだがここでは従来の円谷監督作品のゴジラではややアップかアオリを活かしたロングで処理されているが前作辺りからワイドスクリーンに挑戦するかのように望遠のような大ロングで特撮空間を表現するようになっていて更に本作品ではオプチカルプリンターの導入もありミニチュアシーンのみならず実景にゴジラを合成するシークエンスも積極的に行っている。
この実景にゴジラを合成するシーンは四日市、名古屋城、名古屋タワー、後半の岩島に迫るゴジラがあるがこの中では一番四日市のシークエンスがミニチュアシーンと挿入していても違和感のない仕上がりとなっており不自然さがない。
四日市コンビナートのシークエンスはあまり話題にはされていないが丁寧に作られたコンビナートのミニチュアセットと撮影もカメラがゆっくりと左から右へとパン(移動撮影)しゴジラがカメラの動きに同調して移動していき熱線でコンビナートを破壊していくシーンであるが低いアングルで撮影されたミニチュアコンビナートシーンはじっくりと見せているので実際のコンビナートと見間違うような見事さである。
地味ではあるが本作品では動的なミニチュア特撮のみならず静的なさり気無いミニチュア特撮もあり後者の方が完成度も高くなっていた。
冒頭の台風シーンでは見事な波の描写でローリングする漁船や物凄い強風で根こそぎ剥がされていくテントといった見事なシーンもあるが特撮だと判ってしまうシーンでもあった。
だが、台風一過し復旧に向けて排水ポンプが稼動するシーンは特撮とは思えないくらいに見事なシーンであり私も書籍などで漸く判ったほどさりげないながらも見事な特撮であった。
このように実にさり気無い所のミニチュア特撮が秀逸なのもこの作品の魅力である。
本作品では集大成的作品ということで前作ではゴジラの対戦相手としてキングコングが選ばれて日本とアメリカの怪獣の代名詞同士が競うという一大イベントに相応しい作品となったが今回は東宝同士のキャラクターとなりゴジラの相手として女性にも受け入れられ尚且つ怪獣映画にも革命を起こしたキャラクターであるモスラが選ばれることとなった。
これは同じ東宝のキャラクターでラドンということであれば地味さは免れないしましてやバランだとマイナーな暗さがあってあまり相応しくない(それが魅力でもあるが)それならば女性にも認識度の高いモスラの方がより高い動員が望めるということで選ばれたのである。
当然本編では本多監督が選ばれ脚本も陽気でかつエンタメ要素の高い関沢新一氏が選ばれて軽快かつ娯楽性の高いシナリオとなっており本多監督もインファント島の悲劇とレジャー産業を絡めたストーリーを丁寧に演出している。
本作品でのテーマに関して本多監督はインファント島でのシークエンスの悲惨さだという。
登場人物たちがモスラの力を借りようと島に上陸をしたがその余りにも悲惨な状況―島には無数の動物の屍骸が転がっておりそれらは無言の抵抗を言っているようだ―に力を入れたかったという。
「モスラ」でも島の悲惨さを訴えるようなシークエンスがあったもののどちらかというとあっさりとしていて放射能に覆われても負けずに生えている森林といった逞しい自然のイメージで幻想的な雰囲気であったが今回は「モスラ」のテーマの一つであり悲惨な状況での原因となった原水爆批判をより深化した描写にする狙いであった。
実際の作品でも鯨の白骨が島に転がったりしているシーンもあるがどちらかというと言葉足らずでシンプルなものになってしまった感じは否めないしセットだと判ってしまってニュアンスが伝わらなかったのが残念なところである。
しかし、この時期特撮映画に於ける予算の算出が以前に比べて実に厳しいものとなっており中々特撮以外のこのようなセットまで予算が回ってこないという悲劇があったのである。
これは後の作品にて更に露骨になっていき特撮シーンでも使いまわしのライブショットが頻繁に登場する羽目になってしまう。
だがしかし本作品では割とその辺はあまり感じさせない出来となっており特撮シーンは充実の出来となっている。
ゴジラのみならずモスラもまた生物としてのリアルさを追求しており「モスラ」の時以上に華麗さがあってゴジラとの戦いでも脚をばたつかせたり首を振ったりとより表情が出てキャラクターに入り込みやすくなっている。
「モスラ」の時よりもモスラそのものは小振りになってはいるが表現の豊かさに関してはそれ以上となっておりモスラのキャラクターへの魅力は本作品で一気に開花された感じである。
幼虫の戦いもまた岩場を利用してゴジラを翻弄させる作戦に出て工夫がなされており見るものを飽きさせない。
更にであるが本作品では前作ではオミットされたゴジラ対自衛隊という「ゴジラの逆襲」以来描かれなかったシークエンスも復活しておりしかも密度の濃い特撮シーンとなって本格的な描写となっていた。
場数も多く電撃のアニメもよりダイナミックな作画がなされて単調になるのを防いでいる。
このシークエンスに関連している事であるが本作品の海外版ではアメリカ第7艦隊がゴジラと戦うシーンが追加されている。
従来では海外版ではアメリカで再編集されたりそのままオリジナルが上映されているのだが本作品では国内で追加されしかも特撮シーンということでより見せ場が増えた作品となっている。(下画面)

このシークエンスは鳥取砂丘にてオープン撮影がなされておりリアルな太陽光の中、空間処理の広がりを感じさせるシーンとなった。
ゴジラを攻撃するロケット弾の弾着はアニメで処理されて独特の効果を生んでいてこのシークエンスの冒頭では艦隊がアメリカ国旗を棚引かせるシーンもありサービス満点である作品であった。
本作品では周知の通りザ・ピーナッツが「モスラ」に続いて出演しており本作品の音楽は伊福部昭氏が担当している。
だが前作であまりにも有名な「モスラの歌」は古関裕而の作曲であるのでいわば外野の音楽である。
そこで伊福部氏は古関氏の「モスラの歌」をアレンジし更に新規に「聖なる泉」と「マハラ・モスラ」という歌曲を作曲しているがこれは伊福部氏には珍しいケースである。
歌曲そのものに関しては「コタンの口笛(1959年)」などがあるがポップス界の歌手用の作品となるとほぼ本作品のみであり日本作曲界の重鎮とポップス界の大物歌手であるザ・ピーナッツとのコラボレーションが実現したという一面もあるのが本作品であった。
スタッフ
製作  田中友幸
脚本  関沢新一
撮影  小泉一
美術  北猛夫
録音  矢野口文雄
照明  小島正七
音楽  伊福部昭
監督助手   梶田興治
特撮スタッフ
撮影  有川貞昌、富岡素敬
光学撮影  真野田幸雄、徳政義行
合成  向山宏
照明  岸田九一郎
美術  渡辺明
監督助手  中野昭慶
キャスト
宝田明、星由里子、小泉博、佐原健二、藤木悠、田崎潤、ザ・ピーナッツ、田島義文、藤田進、小杉義男、谷晃、沢村いき雄、中島春雄他
東宝製作・配給
公開日1964年4月29日
東宝スコープ・89分カラー