取扱説明書については、以前の日本のように書籍のような説明書を作れと言っているわけではなく、購入者が戸惑うことのない程度に親切な内容にはして欲しいということだ。

 

リモコンを見ればわかるが、メニューというボタンとサブメニューというボタンがある。

 

 

テレビの設定の大部分はこのボタンを押して設定することになっているが、このボタンを押した際に出てくる項目等の説明が、付属の説明書にはほとんど書かれていないのだ。

 

例えばチャンネル設定だが、これは住んでいる場所の郵便番号を入力して、あとは自動で設定が出来るのだが、そうして出来上がったチャンネル設定のままで、番組表を見ると、以下のようなものが出てくる。

 

 

見ればわかるが、同じチャンネルの表示が複数出てしまっている。

一画面で7チャンネル分が表示できるとしても、同じチャンネルが2~3個ずつ表示されてしまえば3チャンネルしか見れないことになってすごく不便。

 

じゃあどうすればこの番組表をスッキリ出来るかと言うと、テレビを入力切替で地デジやBSにして、メニューボタンからチャンネル編集を選択して、余計な同じチャンネル表示項目を削除して整理することになる。

 

するとこういう番組表が見れることになる。

 
 

画質や音質などの項目も同じことで、どうすれば自分の思うように変更できるかを簡単でいいのでわかりやすく説明して欲しいのだ。

 

 

次に番組表だが、外部HDに録画する場合は、この番組表から録画したい番組を選択して、次に出てくる録画用の画面で必要事項を入れてセットするということになっている。

 

 この画面で録画設定

 

 

外部HDをセットしないと何もできないのだが、残念ながら余分なHDを持たないので、これはパスだ。

 

 

ただ、番組表であえて言えば、この番組表で表示されている番組を選択してチャンネルが変えられるようになっていないということが、理解できないというか不思議な気がした。

 

何故かというと、私が持っているソニーのブルーレイのレコーダーでは、番組表から録画はもちろん、見たい番組にチャンネル切り替えが出来るからだ。

一覧で見える番組表から録画するか選局するかが選べるのだ。

 

今持っているレコーダーでは、番組一覧から好きな番組を選ぶと、録画予約や選局あるいは視聴予約ができる。

 
上の番組表から任意の番組を選択すると以下のような画面が出て、予約設定、選局、視聴予約が出来る。
 
さらに録画予約では、録画曜日の選択、平日のみの予約、番組名での予約などもできるし、録画予約した番組の放送時間の延長にも対応しているのだ。
 
 
またレコーダーのリモコンのホームボタンを押すと以下のような画面が出て、縦スクロールで現在時点での各チャンネルの番組が分かって、選局ができるので便利だ。

ちなみに私のレコーダーは12年前の製品で、当時のソニーのレコーダーのシリーズの一番安い基本モデルです。ウインク
 
 

まあ、普通にレコーダーを持っている方は、レコーダーでテレビを見ていればそれでレコーダーの各種機能も使えるので、特に問題は無いのだが、

このテレビのように外部HD利用で裏番組録画を売りにしているのであれば、もう少し番組表からできる機能を何とかしてもらいたいと思った次第だ。

 

番組表から直接チャンネル切り替えが出来れば、一番使いやすいのは言うまでもないことなので、その程度の機能は欲しい。

 

 

今後レコーダーが高機能で高価になってしまって、単純に安価な外付けHDで録画さえできればいいというようなテレビ視聴者だけをターゲットにするのなら、この程度の機能でもいいのかもだが、正直そのような視聴者っているんだろうか?

 

テレビ視聴者で録画でレコーダーのお世話になっている場合は、レコーダーのかゆいところに手が届くような使い勝手のいい仕様に慣れきっているんじゃないかと思うけどなあ・・・

 

そういう意味では、ダブルチューナー搭載で裏番組録画とか言っても、今時の日本の市場ではそんなテレビは当たり前でしかなく、しかもレコーダー内臓テレビとかが普通に売られていたわけで、特に高齢者には外付けHDとかむしろマニアックなものだとしか受け取られないはずだと思う。

 

そういう点でも、このテレビは日本で売るには商品コンセプトが甘すぎだとしか思えない。

 

もっとも、ほかの中国製のテレビではどうなっているんだろうと思って、TCLのテレビのレビューなども見たが、どうやら番組表はこの程度の仕様になっている模様だった。

そういう意味では水準程度の仕様にはなっているようだ。

 

それと、使っていてちょっと困ったのは、メニューやサブメニューを押して出てくる選択メニューだが、数秒間・・多分5秒ぐらいで・・消えてしまう仕様になっている。

ちょっと迷ったり考えたりしていると消えてしまうので、再度押し直ししないといけないのだが、これはもう少し長めにするとかしてもらわないと、慣れるまでは大変だ。

 

 

そのほかに気になったのは、

特にチャンネル切り替えで、一瞬出てくるこのブルー画面とか・・・、一体何時の時代のテレビなんだ?と正直ビックリした。

 
 

総論としては、今までのテレビより大きな画面で、映像のきれいなテレビが欲しいという人で、安ければ買うという人には、ありかもしれないですね。

 

でも、そういう人って、かえってテレビの機能とかには詳しくて、コスパを考えてこういうテレビをあえて選択しているようでもある。

他のテレビのレビューなどを見ていても、寝室用とか子供部屋用とかで、やはり値段の安さと画質や基本機能だけで選択したという投稿はあった。

 

単純にテレビ放送を見る目的で、大きな画面で安いものを買いたい場合で、レコーダーは別途持っている人なら、この商品はコスパが良いのでお勧めだろう。

 

 

ただ、日本の市場でテレビとして売り出すなら、少なくとも無線Wi-Fiをつけて、スマートテレビとしての機能は付加してなければ、これからのテレビとしては無理があるように思う。

 

また、ほかの中国製のテレビと差をつけたいならば、外付けHDとの録画機能や番組表とのインターフェイスのプログラムの改良が必要だろう。

これらはこれまでの日本のレコーダーの機能を研究すれば使い勝手のいいものが出来るのではないのかと思うのだが?

 

 

音質については、既定の標準では私にはかなりこもった音質に聞こえました。

サラウンドをオンにすると、普通でいい感じになった。

あまりこだわりが無ければ、これでもいいかもだ。

 

ただ、私には少し高音部がキンキンしているようにも聞こえたので、チューナーレスと同じく外部スピーカーに切り替えた。

 

私の場合は、高級なサウンドシステムなど持っていないし、以前から持っている外部スピーカーにイヤホーン用の接続端子からつないでいるだけなのだが、そうすると出力W数の関係なのか、かなりテレビの音声レベルを上げないと音量が大きくならないのが、不満と言えば不満だ。

これはチューナーレステレビの場合も同じだったのでしょうがないのかもだ。

 

 

リモコンは反応も良くいい感じです。

 

蛇足かもだが、再度書いておくが、中国製で一番肝心なのはアフターサービスなのだ。

説明書が正直言って、あってもなくてもいいような代物であったのは残念だったけど、カスタマーサービスの案内が何もなかったのにはビックリした。

これは絶対に無ければ、次は無いということを肝に銘じて欲しい。

 

日本でも安かろう悪かろうという時代があったけど、日本の消費者はそういう時代を経験しているので、品質が良くなったからと言ってもアフターサービスの悪いメーカーが淘汰されるのは時間の問題ですから・・・。

 

とりあえず、現時点で気になった点などは以上です。

 

このほか、気になる点が出てくれば、その3で書きます。