やっぱり、警察権力とはもともとお仲間の自民党では百条委員会は設置したくないようですね。
裁判中だからと百条委員会を開催しないとか、議会での調査権とか独自性はどうでもいいのかな?
兵庫県知事の辞任を兵庫県の百条委員会がどう考えるのかということもかなり関係するだろうなあ・・・
構図としては全く同じの両者。
公益通報の不正疑惑やパワハラの当事者が、捜査の指揮や調査・処分の実施に関わっているという不当性をどう判断するのかということなんだけどね。
その程度の問題について、まともな判断ができないようなら議員とかやめて欲しいね。
マスゴミと同じ権力迎合のしっぽを振る犬ということだからな。
そういう点では、元巡査長が直接語ってもいないのに、ニュースのリードに「公益通報には該当しない」という文言を意図的に入れている南日本放送など、犬っぷりがすばらしい。
上記の記事のどこを読んでも「公益通報には該当しない」という文言自体が無いんだけど、何故見出しにこの文言が入っているんだ?
電車の中刷り広告みたいに、興味をひかせるためとかじゃなく、明らかに警察側の意図したストーリーに沿ったニュースを一方的に流して、印象操作したいだけだろう。
見え見えのやり方だ。
ただ上記の記事で以下のことが書かれてあることに留意してほしい。
「・・・検察は、「県警が捜査していた強制性交事件の被害関係者と、福岡市のウェブメディアの記者から捜査情報などを求められ、漏らした。その後、別の情報をもらった」と指摘。藤井被告に懲役1年を求刑しました。
一方、藤井被告は犯行の動機について「強制性交事件での、警察の捜査に疑問を感じ情報を漏らした」「記者から新たな情報をもらい県警での評価を高めたかった」と述べました。・・・」以上
下の同じ内容の記事には、「公益通報には該当しない」などということは、被告の元巡査長も語ってはいない。
上記の記事では、以下のように記述されている。
「・・・検察側は冒頭陳述で、「ウェブメディアの記者に新型コロナ宿泊療養施設での強制性交事件の捜査状況などについて情報提供を求められた」とした上で、「記者と良い関係を築き、見返りに得られた情報を県警組織に提供すれば、自分の評価が上がると考え依頼を受けた」と犯行に至る経緯を明らかにしました。
被告人質問で藤井被告は、犯行の動機についてこう述べました。
「ウェブメディアの記者の信頼を勝ち取り、情報を得て、私自身の組織での評価を上げたかった」 「新型コロナ宿泊療養施設での強制性交事件の被害者が不憫に思った」
「県警に対して漠然とした不満があった」
3つの動機の中で、ウェブメディアの記者からの信頼を得たいという思いが一番大きかったとも話しました。
一方、弁護側は「動機の一部には県民に信頼される警察組織に改善したいという思いが含まれていて、利益のみを目的とした守秘義務違反事案とは異なる」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。・・・」以上
もともと、この巡査長=藤井被告は、96の事件・304人分の個人情報を福岡のウェブメディアの記者に漏らしたのであって、その中には当然新型コロナ宿泊療養施設での強制性交事件も入っていたわけで、4月8日にはそれらの情報を漏らした「守秘義務違反」で逮捕されたことが報道予定であったのだが、
その報道の当日に突然、「ある人物の犯罪歴などの情報提供を求められた」ということで、ハンターの「家宅捜索」に県警がまさに突然、緊急にガサ入れをしたのだ。
これは事件の経過を見れば明らかだが、
ウェブメディアの「ハンター」が藤井元巡査長から送られた警察の内部文書を掲載したのは、
昨年の10月。
県警が「100件を超える事件資料が外部に漏れた可能性が高い」と発表したのは、
今年の3月18日。
本田氏が資料を北海道の記者に送付したのが、
4月3日。
その資料は即日、「ハンター」に送付されていた。
そして、「ハンター」が指摘していた強制性交等の情報漏洩で藤井巡査長の逮捕が公表されたのが、
4月8日。
同じ4月8日、「ハンター」に家宅捜索が実施され、コンピュータが押収された。
以上から明らかだが、少なくとも3月の中旬には、藤井元巡査長の情報漏洩に関しては捜査は終了していたということだ。
それが、突然「逮捕」の発表の日に、「ある人物の犯罪歴などの情報提供を求められた」ということの証拠固めのためか「家宅捜索」に入ったのだ。
しかし、そのある人物が誰なのか知らないが(多分、強制性交事件の病院事務の男?)、この情報そのものは3月までに捜査の中で明らかになっていたはずなのだ。
だから、それが家宅捜索が必要なら、わざわざ犯人発表の日にするような無様なことにはならないはずで、3月の情報漏洩の発表前にも出来ていたはずなのだ。
こんなことは、通常の捜査の過程では絶対にありえない様な話で如何にも不自然なのだ。
◎藤井元巡査長の供述が不自然なことについて
これ以降は、私の想定でしかないが、何故『ハンター』への家宅捜索が絶対的に必要になったのかを考えれば、誰にでも容易に想定できるのは、4月3日に本田氏の県警本部長に対する告発資料がメールで送られたという事実だ。
それを、鹿児島県警が察知したからこそ、8日の家宅捜索になったということだ。
今時サイバー犯罪捜査で、各県警にも専門班が設置されている。
公安畑の元巡査長なら必要な箇所にはネットの盗聴などやっているのは知っていたかもね。
多分、3日に本田氏の告発がメールで入ったのを県警は知った。
対応をどうするかだが、これまでのように『ハンター』が公表するのを待ってはいられない。
何故なら、これまでの事案では公表されてからでも、犯人=部下を逮捕しましたとかできたけど、まさか本部長を公表後に逮捕しましたとかできるわけがないからだ。
だから、どうしても『ハンター』にある物=証拠自体を確保して必要な証拠の隠蔽処理をするしかないのだが、どいう理由をつけて「家宅捜索」するのかが問題になる。
それで、何とか理屈を考え出す必要があるのだが、藤井元巡査長の事案で一連の情報提供の中で、「ハンター」側から補足的に資料の提供を求められた件をネタにして「家宅捜索」の理由にこじつけたであろうということは容易に想定される話。
既に「犯人」とされている藤井元巡査長に圧力をかけて、この件での話をすり合わせしたことは言うまでもないことだろう。
もちろん、内部の処分はもう間に合わないかもだが、裁判では執行猶予で実刑にはしないとか、ひょとしたら再就職のあっせんもやってやるとかの話もあったかもね。
藤井元巡査長の人となりは、以前、出世などについては興味のないタイプという話が出ていた。
それに巡査長というのは正式の職ではなく、ベテランのヒラ職員に付けている敬称みたいなものだという話もあったが、事実かどうかは知らないけど、まあそういう人物だったようなので、「情報を得て、私自身の組織での評価を上げたかった」などという理由が如何にも取って付けたようなものにしか思えない。
だって、情報漏洩した時点で間違いなく警察の評価は最悪になっているわけで、そのうえで情報提供先の信頼を得て、知りえた情報を警察側に提供して、自分の評価を上げたいとか、それって2重スパイになって評価を上げるって様な話を誰が信じるんだ?
全く阿保くさい話なのだが、それが警察側にとってありがたいのは、情報漏洩が公益のためではなく自己の利益のためだと言えるということと、家宅捜査のための理由付けで巡査長との口裏合わせが出来たということだ。
この理由を何としてでもでっち上げないと、4月8日の犯人発表時までには「家宅捜索」をしておかないといけないからだ。
まさかに、犯人発表後に「家宅捜索」は出来ないでしょう?
え?犯人は捕まえたのに、何故今更家宅捜索なんだ?まともに捜査やったのか?という話にしかならないからね。
本当は前日の7日までにはやりたかったのだろうが、裁判所の令状許可がギリギリになったんだろうね。
何しろ3日にメールの存在を知ってからの動きだから、そりゃ時間がないわけだったからな。
それだからこそ、実際の家宅捜査に際しては、捜査員も令状の内容を示さなかったんじゃないのか?あまりに阿保くさい話だったんだろうな。
それに事実として、家宅捜索後にハンターの中願寺氏も取り調べを受けたのだが、結局「逮捕」とかできなかったじゃないか。
それよりも、押収したパソコンを返したが、ある情報が削除されていたというのもあったけど、それは藤井元巡査長とのやり取りで、情報提供に関して警察側の口裏合わせに都合の悪いやり取りなどがあったからじゃないのかと私は思っているんだけど、どの情報が勝手に削除されたのか興味深い話だ。
一体どんな理由で「家宅捜索」したのか、どの情報を削除したのかは、今後本田氏の裁判で開示されるだろう。
楽しみだな。
いずれにしろ、確か藤井元巡査長は内部の処分を受けて、即日依願退職してしまったんじゃないかな?
そして、この裁判も検察の求刑は1年だし、執行猶予付きは間違いないだろうから、それで裁判は終了で、チャンチャンなんでしょう。
まあ、家族や親類にも警察権力の影響があるとか考えると、取引に応じざるを得なくなった藤井元巡査長の気持ちも分からんではないけどね。
もともと公安畑の彼には警察権力の強さは身に染みて知っていただろうからね。
彼が、裁判でこういう不正をハッキリ告白でもしてくれれば、事件は簡単にすっきりするだろうけど・・・・・夢のまた夢だよね。