もうこの文春の記事で、小池氏の学歴詐称問題にもケリがついたようだ。

 

学歴詐称ではなく「卒業証書の不正取得」とでもいう話だった。

大統領夫人を取り込んで、卒業証書をゲットした、ということか・・

確かに「裏口卒業」ではあるが、「卒業証書」はそれでも一応「本物」と言えば本物なんだろう。

 

この「学歴」を誇らしく選挙公報に載せるような人物が、首都の顔でいいのかということだね。

 

 

(以下上記から引用)

 

 サダト大統領夫人は40歳を過ぎていましたが、カイロ大学に学生として通っていました。百合子さんのお父さんは日本アラブ協会に「娘は夫人と同級生で顔見知りだ」と言って売り込んだのだと後に聞きました。

「だって、バレちゃうからね」

カイロで行なわれたイベントで(北原氏提供)

 日本であなたがどう過ごしていたのか、私は知る由もありませんでした。でも11月半ば、カイロに戻ってきたあなたをひと目見て、とても驚きました。別人のように晴れやかな顔をしていたからです。そして荷ほどきをしながら、あなたは「これ見て」と新聞を差し出しました。

  百合子さんの顔写真が大きく載っている記事を読み始め、私は驚きました。「カイロ大学文学部社会学科を日本人女性として初めて卒業した」などと紹介されていたからです(「サンケイ新聞」1976年10月22日)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

 

 

 

蓮舫氏についてのいろいろと批判についても、かなりまともな論評が出てきた。

 

以下の点について、日本の政治の劣化という視点で書かれています。

 

 

■ 橋下徹氏が投稿「無所属出馬批判」の的外れ

■ 産経新聞「ボーナス惜しさの自動失職」

■ 誹謗中傷から垣間見える「チェック機能」の軽視(二重国籍問題)

 

 

 

どの批判も、正直言って愚劣です。

そしてそのような罵詈雑言を流すコメンテーターや大手マスゴミも愚劣。

 

そういう連中に限って、鹿児島県警の事件を報道しようとさえしない。

 

情けない話ですね。

 

 

追記

 

二重国籍について、簡単に整理します。

 

現状、日本は台湾を「国家」として承認していません。

しかも、日本は中国の「一つの中国」の立場に立っていますから、台湾生まれの人が日本に住んでいて、国籍は「台湾」を選びたいと言っても、日本の法律では「中国籍」にしかならない訳です。

 

したがって、現状では日本に定住していて「台湾籍」を持っている人は法的には存在しません。

 

どうしても台湾籍が欲しければ、日本国籍を放棄して台湾に帰化しするしか方法は無いのです。

 

日本国籍を選択して、台湾に戸籍だけは手続き上残している人は40万から50万はいたということは八幡氏も書いてましたが、それだけの話では、台湾国籍を手に入れる可能性はあるというだけの話で、仮に実際に手にしたとしても、それは日本では実際上何の意味も持ちえない話です。

 

要は、もしそんなことしていたとして、実際上それで何をしたのか、何ができたのかということが問題になるだけです。

それが証明できない以上、ただの可能性だけに依拠した、「言いがかり」でしかありません。

もちろんこれは台湾が二重国籍を認めている場合の話で、日本から見れば「国家」でもない台湾がどうしようと、どうでもいい話です。

 

既に、「国籍消失証明書」も提出している蓮舫氏には、現状、二重国籍になること自体が不可能でしかないことは、あまりに明白なことなのです。

 

だからこそ、彼らは「台湾」は祖国だろう、「祖国」のために何か政治的なことをやるに違いない・・というような疑惑を持ち出す訳です。

 

しかし、誰であろうと、どの国を「祖国」と思うかは、「内心の自由」に属する権利です。

例えばニュージーランドに留学した日本人が、この国が好きになってリタイアしたら骨を埋める国としたい「祖国」と言ってもいいような国だと思ってたとしても、それは個人の勝手でしょう。

 

むしろ、疑問に思えるのは、片親が「台湾人」だからと言って、その子供が何故「台湾」を祖国と思わないといけないのか?ということです。

 

勝手にそうに違いないと思えるという根拠が、全く理解できません。

 

もしそういう風に考えたいというのなら、そこにはまず間違いなく「台湾」に対する根深い差別意識があるからだろう・・・、だからルーツに「台湾」とか「韓国」などがある人間に対しては、本来信じてはいけない人種だというような心理が働いて、勝手にその人の「祖国」はどこそこに違いないと言えるのでないのか?としか思えないんですけどね。

 

全く、実に愚劣な連中だと思います。

 

 

また、二重国籍を持ち出して誤った認識を広げている記事が出てました。

 

(以下上記から引用)

 

蓮舫氏は2017年7月、戸籍謄本の一部を開示し、16年9月に台湾籍を離脱し、同10月に日本国籍を選択したことを公表した。30年以上も国籍法に違反し、台湾と日本の2重国籍だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

二重国籍だったということは法的には絶対に言えない事なのに、まだこんな認識でいる。

 

確かに、85年以降2016年まで31年間、台湾に戸籍が残っていたことは事実だが、85年以降蓮舫氏が法的には「日本国籍」しか持っていないことは明らかな事実だ。

日本が国家として認めてない「台湾」に戸籍が残っていたことは事実だが、その国籍を主張したくても、それは法的に日本では何の意味もないことも事実で、それをとらえて二重国籍だったとは言えない。

 

だから、日本国籍法では、手続をしていなくてもそれ自体はある意味「違法」な状況かもしれないが、罰則は何もないのだ。

つまり戸籍抹消等の手続きなどが、様々な国もあり、亡命など個人のケースバイケースで困難であることなども当然考慮されているわけで、実際40万から50万人が当時でも22歳までに手続きしていない状況もあったのだ。

そういう状況は、今でも存在しているんではないのか?

 

問題があるとすれば、蓮舫氏が実際にその30年間で何か「台湾の国籍」例えば台湾発行のパスポートを利用したとか、台湾の選挙で投票をしたとか、そういう事実があったかどうかだろう。

いわば、向こうの世界で国籍がある人間として何かしたのかという事実が無ければ、実際上2重国籍者だったということは言えないということだ。

 

日本は二重国籍を法的に認めていないのだから、台湾と日本の二重国籍ということは法的にあり得ない話。

だから、実際上二重国籍者として振舞った事実を指摘しない限り、違法な行為をしたとか言えないのだ。

問題とするなら、そういう事実を指摘しない限り、これは可能性だけの見かけ上の国籍問題で不当に非難しているだけのことになる。