どうも、この問題はテレビのワイドショーやヤフーニュースの状況見ていると、結局田舎の県警の不祥事問題としてうやむやのうちに葬り去りたい意向のようだ。
下手に大きく取り上げたりしたら、かなり警察にとってマズイ・・実は大スキャンダルになりうる問題なので、このまま警察庁の『監察』待ちということで、マスコミでも報道を控えてしまいそうな気配が濃厚だ。
2つのチョンボと、1つの謎と言うのは何であるかと言えば、それはこの事件の事実経過をしっかり見れば、明らかに判る話なのだが、
先に、2つのチョンボと1つの謎について、結論だけを示す。
1つのチョンボは、
今回の警察の不祥事事案を告発しようとした公益通報の通報者を守秘義務違反と個人情報漏洩で「逮捕」してしまったという、ありえない対応をしてしまったということだ。
鹿児島県警は、この告発資料の内容通りに、不正の指摘のあった警察官を実際に5月13日には「逮捕」したにもかかわらず、あろうことか内部告発をした通報者を守秘義務違反と個人情報の漏洩で5月31日に「逮捕」してしまった。
公益通報の本来の趣旨からいえば、通報者は保護されなければならないのにだ。
一体、どのような内容の資料を添えて、上司や同僚の不正を通報すればいいのだ。
具体的で、誰がどうのような不正をどのようにしていやっているかを証拠立てる資料が必要なのは自明なはずだ。
それを証拠として送れば、公務員であろうが会社であろうが、ある程度の守秘義務や秘密事項とされる内容や個人情報が入っていることは、むしろ当たり前の話だ。
それを逆手にとって、通報者を「逮捕」してしまえば、今でさえ飾り物でしかない公益通報制度は完全に破壊されたも同然だろう。誰が内部告発などするだろうか?
要するに、「絵に描いた餅」でしかなかったものが、実は「絵にかいた毒饅頭」だったことを立派に証明してくれてしまったということだ。
2つ目のチョンボは、
これまで鹿児島県警の不祥事を報道していたウェブメデイア『ハンター』が小さいとはいえ、報道機関の一つであるのは事実であり、そこへ禁じ手の報道機関への「家宅捜査」を強行して、捜査目的とは全く別件の「情報源である告発資料」そのものを押収してしまうということを強行してしまったことだ。
それって、「報道の自由」に対する、そして報道機関の生命線である「情報源の秘匿」と言う絶対的な原則を反故にする、報道機関の使命をないがしろにする「弾圧」そのものを実際にやって見せたということだ。
なぜマスコミ各社は、この事実を問題にしないのか?
これを問題にしないということは、自殺行為に等しいのだけど?
そして、残されている一つの謎は、
県警が本田氏が告発資料を北海道の記者に送った事実をどのような方法で知ったのか?ということだ。
この件は、事実経過を見れば、本田氏が告発資料を北海道の記者に送った4月3日に、それを受けっとった北海道の記者は、その日のうちにメールで福岡のウェブメディア『ハンター』へ送付したのだが、
その「ハンター」へ警察が、別件でわずか数日後に「家宅捜索」に入り、送られた告発資料をパソコンから、たまたま見つけ出し、「家宅捜査」とは別件の「取材源の資料」であるにもかかわらず、押収してしまったのだが、
どう考えても、警察は本田氏の告発資料が送られていた事実を知っていたとしか考えられない話なのだということは、この件の事実経過を見れば明らかなことなのだ。
事実関係を明らかにするために、もう一度、既に報道された以下のTBSの記事から、ポイント部分だけ引用する。
(以下上記から引用)
「・・・そもそも「ハンター」では去年から、“強制性交の疑惑をめぐり鹿児島県警の捜査に問題があった”などと報じていて、今回とは別の警察資料をサイトに掲載。
鹿児島県警はこの資料の掲載を受けて捜査を開始し、当時巡査長の男を情報漏えいの疑いで4月に逮捕。「ハンター側も4月に家宅捜索を受けた」と中願寺さんは話します。
調査報道サイト「ハンター」 中願寺純則 代表 「うちに家宅捜索に来た時に問題になっている本田前部長のブツの画像が全部あった。それを家宅捜索の時、(県警が)見つけたということです。
(Q.どういった意図があると)報道圧力以外、なにものでもない。腐敗の体質が進んでいるとみています。厳しく追及しなきゃいけない」・・・以上
以下の南日本新聞の記事からも、ポイント部分をだけ引用
(以下上記から引用)
「・・記者は「なぜ自分に送られたか分からない。鹿児島県警の情報の確認は地理的に難しいと判断した」と説明。文書を受け取った日、書面をメールでウェブメディアを運営する福岡市の60代男性記者に提供した。
ウェブメディアの記者によると書面が届いた後、捜査情報を第三者に漏らしたとして地方公務員法(守秘義務)違反容疑で巡査長が逮捕された別の事件の関係先として県警から家宅捜索を受けた。その際、県警にメールの存在を指摘され「押収したデータが今回の事件の発覚につながったのだろう」と話した。
一連の事件では、捜査資料とみられる文書が流出し、県警は3月18日、「100件を超える事件資料が外部に漏れた可能性が高い」と発表した。県警は刑事、警務部を中心に捜査、調査を進める中で、前部長の事件が発覚したとしている。・・・」以上
この2つの報道から、事実として分かることは、
まず、本田氏が告発資料を送付した4月3日に、それを受け取った北海道の記者は、同日中に福岡のウェブメディア「ハンター」にその資料をメールで送ったという事実。
『ハンター』はその資料を受け取った4月3日以降に、別件での「家宅捜査」を受け、たまたその際に、メールの存在を指摘されてデータを押収された。
県警は、別件で、刑事、警務部を中心に捜査、調査を進める中で、前部長の事件が発覚したとしている、と言うことで、なぜか「家宅捜査」自体について言及していない。
「家宅捜査」をしたかどうかは「検察庁」の記録を調べればわかる話で、事実「本田氏」を逮捕した以上、証拠の告発資料は手にしているはずだ。なぜそれをどういう経過で入手したかを今でも明らかにしないのだ?
問題の家宅捜査の理由にしている、別件の事件については、昨日のブログでも指摘しているが、事実経過としては以下の通りだ。
ウェブメディア「ハンター」が、今年4月8日に「逮捕」された巡査長に関わる内部告発情報をネットで報道したのが、昨年の10月25日だ。
鹿児島県警は、事案が公開された以上、そのことに対する対応をせざるを得ない。
どのような情報が知られてしまったのか、公開された内容と併せて内部調査を進め、ほぼその流出情報の内容は掌握したのだろう、3月12日と18日には一応どのような情報が流出したかは発表した。
そうして、4月8日の「逮捕発表」に向けて、着々と準備していたのだ。
この事実関係だけから、明らかなのは、
家宅捜査は4月3日以降に実施されたということと、4月8日に家宅捜査の理由である別件の事案については「逮捕」の発表をしているので、家宅捜査を4月8日以降に実施する必要はないのだから、つまり「逮捕」するのに必要な証拠固めは終わっているはずだから、「家宅捜査」は4月3日以降7日までのわずか4日間に実施されていなければいけないはずだが、なぜかその実施日時が明確にされていないということだ。
その後、実際に本田氏は守秘義務違反で「逮捕」されているので、鹿児島県警が告発資料を入手したのは間違いないことだろう。
誰でも普通の思考能力があれば判ることだと思うが、これらの事実関係から、見えてくるのは、
昨日のブログでも書いたが、
第一に、別件での追加でやったという「家宅捜査」の理由が、本来あり得ないということだ。
それは8日には「逮捕」できるだけの証拠固めは間違いなく既に出来ていたはずであるからだ。
逆に言えば、8日の「逮捕」発表の後に「家宅捜査」に入ることはありえない話で、それをやったら「逮捕」の理由が実は固められていないことを自白するようなものだからね。
第2の問題は、なぜか「家宅捜査」の日時がこれまでの報道では明らかにされていないといことだ。
マスコミの上記の2つの報道は、「家宅捜査」が4月にあったことは『ハンター』の中願寺さんの話で明らかにしながら、具体的な日時を書いていない。
中願寺さんは多分具体的な日時を語ったとしか思えないのだが、なぜかどちらの報道もハッキリ書かれていないのが不思議な話だ。
事実関係を見れば、先に書いたように4月3日以降7日までの4日間のどこかで「家宅捜査」してないとつじつまが合わない、と言うことになるのだが、
実はそれだと、とても「家宅捜査」の本来の理由である事案の8日の「逮捕」発表が極めて事務的にも不自然なことになってしまうのだ。
このことは昨日のブログにも書いているが、
証拠固めのためにあえて禁じ手の報道機関への「家宅捜査」をやらなければいけない状況で、それで得た本来の案件の証拠の整理や検証、不正を行った警察官の再度の尋問などや逮捕発表までの事務手続きが、わずか数日で出来るはずもないことは、普通に考えれば歴然だろう。
あまりに不自然で、もともと本田氏の告発内容の資料欲しさに「家宅捜査」を強行したとしか思えない話になってしまう。
だからこそ、鹿児島県警は「家宅捜査の実施」と「その日時」を発表したくないのだとしか思えないのだ。
明らかに、客観的に見れば、別件を理由にして「家宅捜査」に入り、『ハンター』にこの告発内容を報道させないようにするため「証拠物件」を押収したのだろう・・・。
4月3日以降にしか告発資料が送られたことを知ることができないのは当たり前の話だが、
それを知ったら、その内容が『ハンター』でこれまでの内部告発報道と同じように報道されてから対応するのでは、何しろ不正をした者が本部長であるだけに、とてもこれまで巡査などの案件と同じようには対処しようがないことは、明らかで、
とにかく告発内容の証拠物件自体を押収しなければ、公表されたら万事休すとなる。
だからこそ、一刻を争うように、別件での「家宅捜査」をしなければならなかった、と言うことが実際なのではないのか?
そして、それだけの賭けに出た理由は、実際に『ハンター』のパソコンに本田氏の告発内容の資料があること自体を知っていたということが無ければ、そこまでの行動には出ていないのではないかと、疑うしかないということになるのだけどね。
皆さんは、自分のパソコンが調子がおかしくなった時に、ブロバイダーにチャットなどで相談されたことはありませんか?
私は1度経験しましたが、いとも簡単に私のパソコン状態を向こうから確認して、対処方法を指示してくれました。
もう、10年ぐらいは間違いなく昔の話です。
個人のパソコンの監視など、現在では中国でなくてもやろうと思えばできる話ではないのかな?
はてさて、警察の不祥事の闇は暗く深いようです。
間違っても「逮捕」などされないように注意しないといけません。
義憤に駆られたとしても、絶対に内部告発などしないようにしましょうね。
私のこのブログの内容は、ただマスコミ報道の内容に沿って、、事実関係から出てくる疑問点を、想像をたくましくして、棺桶に半分足突っ込んだような病人が妄想をたくましくして書いただけの、いい加減な内容ですので、絶対に信じてはいけませんよ。
まして、リブログで拡散とかしたら、危ない。
共同謀議で「逮捕」されちゃうかも・・・
怖い話です・・。