プーチンの大統領就任式のニュースを見て思ったことは、プーチンがウクライナに戦争を仕掛けるにしろ、彼には彼なりに他者に説明出来るそれなりの大義はあったのだろう。


そしてその大義は、少なくとも自国民の支持ぐらいは得るような内容はあるのだろうとは思う。😎


でも、あえてその中身を知りたいとも思えないのは何故だ?


それは、実際の戦争の状況が様々な報道から明らかにされているからだ。


ロシアが他国を侵略し、教会であろうが病院や社会施設、エネルギー施設など無差別攻撃をしている実態を誰でもが知っている。


一方ウクライナはといえば、西側諸国の支援の枠組みに縛られてやむをえずと言う制約もあるからなのだろうが、戦争の実態は「専守防衛」に徹している。


ロシアに占領された領土への攻撃も軍事施設等へと限られている。


事実がこうである以上、この戦争の大義は、誰が見てもウクライナにあり、どちらを支持すべきかは明らかな話となってしまっている。👿



一般論として、どの様な戦争であろうと大義無き戦争は、例え勝利に終わろうと成功したとは言えないとされる。


私はこれは真理だと思う。


情報化社会と言われる現代にあっては、北朝鮮や中国の様な情報統制が無い国で、一定の教育を受けた者ならば、普通の感性と認識能力があれば、日々の情報の中から見えるものは見えてくる。



今何故、アメリカやイギリスの大学でイスラエルに抗議する学生達の平和的な抗議活動が生まれているのか?


それは、イスラエルのガザ侵攻がイスラエルが掲げる大義とは、実際は全くちがうパレスチナ人の虐殺に過ぎないことが鮮明になっているからだ。


もはや、傷ついたネズミをいたぶる猫のようなものだろう。



そんなイスラエルと営利で結びつき支持をしている大学を学生達は許せないだけだ。


https://x.com/mori_arch_econo/status/1787303220265824285


ニュースでは、映画「いちご白書」も話題になっていた。


70年代の学生運動の終盤に大学生となって、ささやかながら当時のベトナム反戦の学生運動にコミットしてしまった身には、あまりにも懐かしすぎる話だ。😉


当時既に無差別の北爆は日常で、枯葉作戦等の環境破壊の非人道的作戦も実行され、報道で目にする逃げ回る裸の少女やソンミの虐殺写真などを目にしたら、日米安保でこの戦争に加担する日本政府の対応は許し難かった。

憲法で交戦権を否定しながら、戦争をしている国を直接支援するという詭弁。👹


謂わば南北ベトナムの民族自立のための内戦に、南の傀儡政権に組みして圧倒的な戦力を持つアメリカが北ベトナムを征服しようという戦争でしか無く、それは、アメリカが大義とした共産主義と自由主義の戦いではなく、本質的には民族自決と帝国主義の戦いだったのだと思う。


今流行りのCM風に言えば、そこに”愛と正義”はあるんか?、だ。


祖国防衛と他国侵略の戦争とどちらに大義があるかは言うまでもない。




別に、「専守防衛」をウクライナが国是としていたわけではないのだろうが、実際の状況がそうなってしまった以上、このウクライナ戦争の大義はウクライナにあり、今後の戦争の帰趨がどうなろうとも、専守防衛のままならば、真の勝者はウクライナとなるだろう。



ロシアはこの戦争で既に、国際社会で国家が一番必要とされる『正義と信頼』を失ってしまっているのだ。


プーチンがそのことに気づいた時は、もう手遅れだ。