昨日見かけた以下のニュース。

 

六価クロムが基準を超えていたので、2回目の検査時に「水で薄めて」基準値クリア・・・どっかで聞いたような話ですよね。

 

あれ?なぜかもう記事が削除されています。

 

検索すると以下の通り項目だけは残ってますが、記事が読めません。

 

記事では、水道水から六価クロムが基準値以上で出てきたので、担当職員が2回目の検査では基準値以下となったと報告し、それが4年連続で続いたので不審に思って、問いただしたら、2回目は水で薄めて検査していた、ということが発覚したということだ。

 

そもそも、水道水に六価クロムとかあってはならない話で、最初の時点でなぜ六価クロムが出たのか、その混入の原因を問題とすべきだとは思うけどね。

 

それにしても、水道水では許されない「水で薄めて基準値以下へ」が、福島第一では許されてしまうという、このダブルスタンダードを放置していいんだろうか?

 

これからもずっと、デブリに触れた高濃度のトリチウム汚染水は、そのまんま海水で薄めただけで太平洋に流され続けるんですけど・・・?

 

ほかの放射性物質は、何とかALPSで基準値以下まで除去して放出しているのに、トリチウムだけはコストがかかりすぎるからという理由で、福島第一だけではなく世界中の原発施設で、そのまま海水等で薄めるだけで放出されているという現実が、実はこの福島第一のトリチウム海洋放出問題で明らかになってしまったのだけど、なぜマスコミはこれを問題としないのだろうか?

 

どっかの国の方が福島より多いとか、阿呆な議論をしている場合じゃないだろう?

 

トリチウムにもほかの放射性物質と同様に、排出基準はあるのだ。

トリチウムが人体に対してとりわけ影響が少ないというのなら、なぜ排出基準があるんだ?

 

いい加減マスコミも、政府のペテンのようなキャンペーンに騙されているふりはやめてくれ。

 

原子力百科事典の関係事項

 

上記の本文中には以下の記事もある。

 

・・・もう一つの例も似たような症状の経過をたどり汎血球減少症が原因で死亡している。臓器中のトリチウム量が体液中よりも6〜12倍も高く、体内でトリチウムが有機結合型として存在しているものと推定されている。
 発電所および核燃料再処理施設の稼働によりトリチウムも放出されるが、ブルックヘブン・トリチウム毒性プログラムは低濃度トリチウム水に長期間被ばくする場合の健康影響について示唆を与えてくれる(表4)。・・・

 

 

 

 

 

次のニュースは、福島第一から拡散された放射性物質は依然としてまだ脅威であるということ。

汚染土壌の入れ替えで済むような問題じゃないという事実。

 

 

以下上記より引用

 

・・・11年の東京電力福島第1原発事故後に行っている出荷前検査で、1キロ当たり210ベクレルを検出した。野生のキノコやコシアブラの出荷制限は県内の広い範囲で続いているが、タラの芽の出荷自粛要請は5年ぶり。セシウム137は半減期が長く、県の担当者は「原発事故の影響と考えている」との認識を示した。・・・・・

 

 

このニュースを見て、以前、NHKだったかチェルノブイリ原発事故のドキュメンタリー番組を見たが、そこで、汚染土壌を除去した畑で作物を作っても数年後にはなぜかまた基準値を超えるというような話を流していた。

 

その時は、なぜだろうとしか思わなかったのだが、このニュースで理由がわかったような気がする。

 

要するに、畑や水田などの汚染土を入れ替えても、周りの山野の汚染土はそのままなんだから、雨や風で次第にまた畑や水田も汚染されるということだ。

何しろ放射性物質の半減期は、気の遠くなるほど長いものも多い・・

 

 

福島とチェルノブイリでは汚染の状況は違うけど、ネットで見ると以下の問答もあった。

 

チェルノブイリには何年住めないのでしょうか?

特に高濃度に汚染された13の村は、汚染の拡散を防ぐため埋め立てられた。 保護区責任者は「保護区のほとんどの所で300年間は人が住めない」と話しているという。

 

放射能 消えるまで 何年 福島?

その終了時期は何と2120年、費用は235億ポンド(1ポンド150円で3.52兆円)にもなる。 放射能を扱った施設の処理・廃炉には、事故がなくても膨大な時間と費用がかかることを示している。2019/04/04

 

福島に関する問答は、デブリの処理などが想定通りに行われればということだろうなあ・・、それでも100年後だけど。

費用は、実際は青天井かもね・・。

 

 

既に、13年も経っているんで、こういう問題も忘れがちだが、現実はしっかり思い出させてくれるもんだ。

 

 

「薄めれば大丈夫」で言い逃れるこの国の政治指導者達の無責任さは、裏金で私腹を肥らせるに汲々としている有様を見ていると実感できますねえ・・・。