またまた原発絡みの事故のニュース、で、またバケツとか・・・?

 

よっぽどバケツが使いやすいのか?それともコスト削減なの?

 

 

(上記から引用)

同社は、原子力規制委員会から事業を請け、高速炉の事故時に冷却剤のナトリウムに起きる変化を調査。事業の一環でナトリウムの処理作業をしていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

バケツが受けたようで、このニュースのヤフコメは大喜利状態だ。爆笑

・・・・・・・・・

きっと、バケツリレーで消火したんだ・・・?

また、バケツで墓穴を掘ったのか?

高速炉の事故では、バケツが活躍するんだ!ビックリの最新技術!

手桶の江戸の火消しよりは金属バケツは革新的だ!

なんちゃってグラサン

 

 

冗談は別にして、ナトリウムを使用しての実験だから、六ケ所の再処理施設がらみの研究で、高速増殖炉「もんじゅ」の廃止措置に際しての事故想定での研究だったみたいだね?

 

でもその研究でバケツとか使うのか?

なんか笑える・・なあ。

 

高速増殖炉とナトリウムは切っても切れない関係のようだね。

(上記より引用)
 
ナトリウムはどうするの?
現在、もんじゅの2次系ナトリウムの全量と1次主冷却系ナトリウムについては、既にタンクに抜き取り、固化した状態で保管中です。また、原子炉容器や炉外燃料貯蔵槽のナトリウムは液体で保持されています。 これらのナトリウムは、別の輸送用タンクに移し替えて、2028年度から2031年度にかけて英国に搬出する計画です。
 
廃止措置作業って何をするの?
まず廃止措置の第1段階として、炉心及び炉外燃料貯蔵槽にあった燃料体をすべて燃料池に移送しました。炉心等から取り出した燃料体にはナトリウムが付着しているため、これを1体ずつ洗い落としてから燃料池に移送する作業を繰り返し、530体すべてを燃料池に移送しました。
 次の第2段階は解体準備期間と位置づけ、原子炉容器からのしゃへい体等の取出し、水・蒸気系等発電設備の解体撤去、汚染分布に関する評価及びナトリウムの搬出を行います。
 第3段階は、廃止措置期間Ⅰとして、ナトリウム機器の解体を行うとともに、引き続き発電設備の解体撤去を行います。
 第4段階は、廃止措置期間Ⅱとして、管理区域の解除、建物等の解体撤去を行います

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

 

「もんじゅ」では大量のナトリウムを使用するようだが、六ケ所の再処理施設ではどうなのか調べてみたら、以下の記事がヒットした。

 

 

使用済核燃料の湿式再処理におけるナトリウム塩リサイクルシステム

 

Abstract

使用済核燃料を硝酸に溶解する工程を含む湿式再処理プロセスから発生する硝酸廃液または硝酸溶解オフガスに、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸ナトリウムから選ばれる1種または2種以上のナトリウム塩を添加しまたは接触させて中和し硝酸ナトリウム廃液とする中和工程;中和工程で得られた硝酸ナトリウム廃液を還元剤を用いて還元分解することにより、硝酸ナトリウムを窒素ガスと前記ナトリウム塩に分解する硝酸ナトリウム分解工程;および、硝酸ナトリウム分解工程で発生した前記ナトリウム塩を中和工程または湿式再処理プロセスへリサイクルする工程;からなる硝酸ナトリウム廃液の分解によるナトリウム塩のリサイクルシステムである。中和工程で得られた硝酸ナトリウム廃液を蒸発濃縮した硝酸ナトリウム濃縮廃液を、硝酸ナトリウム分解工程で還元分解してもよい。  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

よくわからないが、再処理施設でも使用済み燃料を切断して硝酸に溶解させる際にナトリウムを使うようだな。

 

いずれにしろ、ナトリウムの処分などの試験が必要なのだろう。

 

 

 

 

予定では今年再開させるようなので、改めて六ケ所の問題点などを調べてみた。

 

これは反対派のHPの記事だけど、事実関係は客観的だ。

 

問題点は、いろいろあるが、最大の問題は以下の点だろう。

 

 (以下上記より引用)

再処理工場は「原発1年分の放射能を1日で出す」

使用済み燃料は膨大な放射能の塊で、人間が近づけば即死してしまうような非常に強力な放射線と高い熱を出し続けます。再処理工場はこんな危険な使用済み燃料をブツ切りにし、大量の化学薬品を使ってプルトニウム、燃え残りのウラン、死の灰(核分裂生成物)に分離する巨大な化学工場です。そのためたとえ事故でなくても、日常的に大量の放射能を放出しなければ運転できません。高さ150メートルの巨大な排気筒からは、クリプトンをはじめとしてトリチウム、ヨウ素、炭素などの気体状放射能が大気中に放出されます。しかし国は、これらの放射能が「空気によって拡散するので問題はない」といっています。また六ヶ所村沖合3kmの海洋放出管の放出口からは、トリチウム、ヨウ素、コバルト、ストロンチウム、セシウム、プルトニウムなど、あらゆる種類の放射能が廃液に混ざって海に捨てられます。これについても国や日本原燃は「大量の海水によって希釈されるので安全」と説明しています。また六ヶ所工場の当初計画ではクリプトンとトリチウムの除去が計画されていましたが、経済的な理由から放棄され全量が放出されます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

そうなのだ、薄めれば大丈夫論は「再処理施設」でこそ、その論理が必要とされているのだ。

 

また六ヶ所村沖合3kmの海洋放出管の放出口からは、トリチウム、ヨウ素、コバルト、ストロンチウム、セシウム、プルトニウムなど、あらゆる種類の放射能が廃液に混ざって海に捨てられます。これについても国や日本原燃は「大量の海水によって希釈されるので安全」と説明しています。また六ヶ所工場の当初計画ではクリプトンとトリチウムの除去が計画されていましたが、経済的な理由から放棄され全量が放出されます。

 

 

 

例の原子力百科事典で、再処理施設での廃液処理を調べてみた。

 

 

(上記から概要を引用)

 

<概要>
 再処理の工程において発生する放射性廃液は、主に抽出の第1プロセスから発生する廃液を高レベル廃液、抽出の各プロセスから発生する酸性廃液とアルカリ廃液を中レベル廃液、さらに中レベル廃液の処理済み液、除染廃液、分析廃液、洗濯廃液などの廃液を低レベル廃液として分別している。中・低レベル廃液の処理には蒸発処理法、凝集沈澱法、イオン交換法及びこれらの処理法を組合せた方法が採用されている。これらの処理により十分に放射性物質が除去された処理済み液は環境に放出され、一方、廃液から回収された放射性物質を含む二次廃棄物は、セメント固化等が行われている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

 

なるほど、ALPS処理とは書いてないが、様々な処理方法で放射性物質の除去がなされているようだ。

 

 

それで、この辞書のページの本文も見てみたが、最後に添付の資料にフランスの再処理施設での環境への放射性物質の放出の経過が表になっていたのを見つけた。

 

 

それで、びっくりしたのが、以下の図表だ。

 

 

上記の表をよーく見てみると、赤線のベータ、ガンマ放射能(トリチウムを除く)だが、87年以降急激に減少している。

これは排出基準が強化されて、除去方法などの改良などもあり排出量が減ったのだが、それ以前は、1100テラベクレル=1100兆ベクレルを超えている。ポーン

 

で、除外されているトリチウムが緑の線であらわされているが、一見少ないように見えるけど、

これ、それぞれの単位をちゃんと見ると、同じテラベクレルだが、図の表示の基準が左右で違っている。

トリチウムは、98年で、10500テラベクレルだから、1京を超える。

 

万:10の4乗
億:10の8乗
兆:10の12乗
京:10の16乗
垓:10の20乗

 

エクサ exa E 1018 (=1000000000000000000)
ペタ peta P 1015 (=1000000000000000)
テラ tera T 1012 (=1000000000000)
ギガ giga G 109 (=1000000000)

 

 

1000兆と1京(10000兆)の違い

 

つまり、トリチウムはこの表には全く収まらない。

赤線の十倍もこの表の上方に実際の緑線はある、というのが本当の姿なのだ。ガーン

 

 

いや~~~、びっくりですね。滝汗

 

 

トリチウムはほかの核物質より安全だとか解説しているけど、だからと言って京レベルでガンガン環境に放出していて、本当に大丈夫なのか?

中国やロシアの再処理施設が実際にどれだけ放出しているかわかったもんじゃないが、薄めれば大丈夫で世界中の原子炉・再処理施設などで放出しているのが現状だ。

 

 

 

(上記の原子力資料情報室のHPには小児白血病の事例などもある、以下引用)

英・仏の再処理工場周辺で小児白血病が多発

すでに再処理工場が30年以上運転されているヨーロッパからは、膨大な放射能放出による環境汚染、人体への影響が報告されています。フランスのラ・アーグ再処理工場周辺では、小児白血病の発症率がフランス平均の約3倍にのぼるというレポートが発表され、再処理工場の運転や放射能放出を規制する動きが出ています。イギリスのセラフィールド再処理工場からの放射能によって汚染されたアイリッシュ海をめぐっては、対岸のアイルランド政府がイギリス政府を訴える事態に発展しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

 

 

それに、これを調べていて、改めて感じたのは、除去装置にしろ廃炉措置にしろ、また福島第一のALPSにしろ、膨大な量の2次放射性廃棄物が生まれてしまうのだが、その最終処分地など実情日本ではないのだから、そのままその廃炉などの敷地で保管することになるのが見え見えだ。

 

その保管処理費用も含めて、原子力発電の実際のコストはいくらになんるんでしょうね。ムキー

 

原発推進派って、コストコストで海洋放出決めたりしたけど、原発の廃炉費用などはコストに入れないみたいが、頭大丈夫なのか?

マスコミも何も問題にしないが、同じ穴の狢ということだろうなあ・・

 

 

最後に、調べていて出てきたQ&Aに以下の回答があった。

 

Q:核のゴミが無害化するまで何年かかる?

 

A:強い放射能を帯びた核のごみ、その影響が弱まるまでにかかる時間はおよそ10万年。 

むろん、人類史上これほどの歳月に耐えられる構造物が存在した例はない。

 最終処分場はいわば途方もない人類の未来と向き合う施設なのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

思わず、ロマンだな~~~ とか言ったりして。てへぺろ