またまたファクトチェックセンターの記事が出ていたので、見てみた。
(上記の記事から引用)
「ワクチンの接種が始まってから2年半で38万人以上の超過死亡」という言説が拡散していますが、誤りです。国立感染症研究所は、ワクチン接種が始まった2021年5月から2年半の間で、超過死亡は最大で19万1285人というデータを発表しています。また、この数値が「ワクチンによるもの」というわけではありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うん、確かに統計学的には「超過死亡」は最大で19万1285人ですよね。
以下の国立感染症研究所のHPで、専用のダッシュボードなるものをクリックすると数値が出てきます。
これがダッシュボード
上記によると、2020.1月から2023.11月までの累積の超過死亡者数は、77505人から最大で210093人と言うことだ。
で、不思議に思うのは、統計学的な超過死亡者数は、最小から最大までで表示されるが、一般的に超過死亡者数を示す際は最大値を取るのか?それとも最小値なのか?
なんとも、扱いにくい数字だよね。
私も以前のブログで以下の表を使ったことがあるけど、これは多分最大値だな。
問題は、この超過死亡数は、予想値と実績数との差なので、例えば、コロナパンデミックで毎年10万人が死ぬとすると、数年後の超過死亡数は予想値が増え続けるので平準化されて、超過死亡数は激減してしまうと言うことだ。
これは、ファクトチェックセンターの記事で批判された、以下の図表でも同じことが言える。
(記事の図表のコピーがうまくできなかったので、2023年10月の表を表示している。)
この表でも、前年同月との増減なので、死者が増加し続けない限り、確実に減っていくのだが、ファクトチェックセンターは表題が「超過死亡者数」となっていることより、死亡者が増加し続けていると言うこと自体が異常なことだと、まず気付いてほしいもんだ。
問題は、この数値は人口動態統計の月毎の死亡者数であり、いわば実数だと言うことだ。
この数値は予想値との比較の「超過死亡」ではないが、むしろ実態を明確に表していると言うことで、毎年、毎月、前年同月比で増加していると言うこと自体が異常だと言うことだ。
これを、あえて分かりやすい様に「超過死亡者数」と表示しているだけの話だ。
統計学的な「超過死亡者数」では、実態を表さないからそうしているだけの話だろう?
少なくとも、累積で死亡者数38万人が異常に増えているのは事実だ。
それが統計学的に言う「超過死亡者数」ではないとしても・・・。
もちろん、この数値全部がワクチンのせいだという根拠は無い。
それも事実ではある。
しかし、この超過死亡数について、政府自身も原因を説明できないというのも事実だ。
ならば、ワクチンによると言い切れないにしろ、疑念を出すこと自体を否定できるのか?
以下政府の見解についての記事
(上記から引用)
新型コロナウイルスの流行が影響した可能性があるとされていることについて、松野官房長官は直接的や間接的な影響のほか、無関係な死亡も考えられることから「決定的な原因かを答えるのは困難」と述べた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上
この超過死亡者数は、何か大きな災害などがあると、超過死亡者数が急増する。
3.11でもそうだった。
2011年の超過死亡者数は、東北大震災での死亡者数と近似値だった。
普通、超過死亡者数が急増すれば、その原因は説明がつかないといけない。
新型コロナパンデミックによる死亡者の急増はむしろ当然だが、その内容が問題だ。
超過死亡者数については、以前以下のブログでも書いた。
(上記から引用)
2022年の13万件近い超過死亡について、いまだに国はその原因を説明できないわけだ。
以下の記事によれば、2022年のコロナ感染死は4万8千人だそうな。
(上記より引用)
年代別では、80歳以上の死者が計10万9千人増え、前年からの増
加数の約85%を占める。死因別では老衰による死が約18万人で、前年より約2万7千人増えた。高齢化と新型コロナの影響が死者増につながったと厚労省はみている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
80歳以上の死者が計10万9千人増え、となっている。
で、そのうち老衰による死者が2万7千人増えたらしい。
(10万9千人のうちには当然コロナでの感染死もいる。)
で、これは高齢化の所為だと厚労省は見ている、らしいが、
何故急にこの年だけ、高齢化による死者数がどっと増えたんだ?ということには応えてないよな?
イヤイヤ、高齢者優先でワクチン接種進めたからじゃないのか?と普通は考えると思うけどね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上
2022年の13万件の超過死亡のうちコロナ死4万8千人、高齢者の老衰による死亡が2万7千人増えたらしいが、何故老衰での死亡が急増したかの説明もない。
4万8千人と2万7千人を足しても7万5千人だが、残りの5万5千人余はなぜ死んだんだろう。
政府は死亡の原因を解明する気さえないようだ。
海外からも、日本の異常な超過死亡者数についての指摘が相次いだ。
以下の記事を見れば、問題点がよくわかります。
結論として言いたいことは、
「ワクチンの接種が始まってから2年半で38万人以上の超過死亡」という言説が拡散していますが、誤りです。
という、ファクトチェックセンターの主張は、単に「超過死亡」という統計学上の言葉をとらえて、38万人という数値が「超過死亡」の数値と違うと言っているだけ。
38万人もの死者数の急増が、少なくともワクチン接種が始まって以降事実としてあること自体を否定出来てはいないと言うことだ。
もちろん、38万人すべての死亡原因がワクチン接種によるものでないことは自明のことだ。
笑えるのは、ファクトチェックセンタが―厚労省の発表をまんま鵜呑みにしていることだ。
(以下上記のファクトチェックセンターの記事から引用)
厚労省は、接種後に死亡した事例をまとめて公表している。「現時点で、ワクチン接種との因果関係が否定できないとされた事例が2例あり、その他の事例についてはワクチン接種との因果関係があると判断されていません」(厚労省:新型コロナワクチンQ&A)。ワクチン接種との因果関係が否定できないという事例は2件だけだ。JFCが厚労省に取材したところ、2024年2月5日時点でこの2件以外に追加の事例はないという。
ワクチンとの因果関係が否定できないというのは2例だけ、それはそうなっているけど、実際に賠償金を払っている件数は以下の通りだけど、それは無視なのか?
令和6年1月31日の審査会での結果
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001201570.pdf
何故か、政府の発表資料は極端に見辛く、分かりにくいものになっている。
上記のPDFを開いても、肝心の累積の件数は最後の(参考)に申し訳程度に記載されているのだ。
(マジでこんな資料を公表しているって信じられない話だ。
普通は、審議結果に基づき、ちゃんと分析して、症状別に何名が認定されたかとか累積でどうなったかとかの資料をはじめに付けるものだ。
それをしないで、生のデーターをポンと出しているだけとか、信じられない話。
上級職の国家公務員がこんな仕事していたら、つかえない奴と判定され冷や飯食わされるのは確実なんだけどね。
分かりにくい資料をわざと出している?
多分間違いないなあ・・・。)
資料の最後のページに参考で載っていた部分を引用
(参考1) 実績(累積)
これまでの進達受理件数 :10,135件 ※本日の審議結果を含む
認定件数 :6,088件
否認件数 :1,090件
現在の保留件数 :56件
(参考2) 死亡一時金または葬祭料に係る件数 ※令和6年1月26日現在
進達受理件数 :1,158件
認定件数 :453件
否認件数 :89件
保留件数 :2件
つまり、副作用後遺症での認定は6088件
死亡での認定は453件
となっているのだが、これはコロナワクチンによる実態的な被害補償の数で、手続き上の問題から氷山の一角と言われている数字だ。
こんな程度のファクトチェックでいいなら、小学生でもできるだろう?
ワクチンによる死亡被害は2件だけとか‥、馬鹿なの?
だいたいワクチンでの死亡疑いのある案件で、まともに病理解剖を政府がやってくれているのか?
ちゃんと調査もしないで、被害者遺族などがとんでもないほどの手間暇かけて申請して、ようやく上がってきた書類をただ見ただけで、たとえ専門家であろうと医学的疫学的に死亡との関係を確認することなどほとんど不可能なことは分かりきった話だ。
それを放置しといて、どうしても否定できないのが2件あったというだけの話。
それでも、ワクチンの副作用による後遺症で6千件以上、死亡で453件を国は認めざるを得なかったのだ。
こんなファクトチェックでは、ただ表面上の言葉尻だけとらえて、「超過死亡」は誤りです、とかワクチンによる死亡ではありません、とかの判定をしているだけなら、それは、政府御用達の太鼓持ちのお仕事でしかなく、政府発表を鵜呑みにしろと言っているに過ぎない。
誰が、ワクチンでの死亡は2名ですとか、まともに信じていると言うんだ?
ファクトチェックセンターの職員さんは、薄めれば大丈夫論で脳ミソ薄まってしまって、残骸も残ってないんじゃないのか?