昨日の夜、何気なくBSにしたら以下の放送があっていた。

 

全く知らなかったのだが、アメリカではオピオイド系鎮痛剤「オキシコンチン」による薬物中毒が大問題になっていたのだ。ゲッソリ

 

 

悪徳製薬会社が、まともな治験もせずに、医学雑誌に載ったわずか数行の臨床試験の結果に飛びついて、鎮痛剤「オキシコンチン」の中毒になる確率はわずか1%と大宣伝を展開。

FDAアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)の安全性審査も審査官を買収して(審査官はこの製薬会社に再就職で2倍の年収をもらう)すり抜けた。

 

10mgから80mgまで8種の錠剤を発売し、常用して禁断症状が出ると上の数量の錠剤を処方するよう医者にも働きかけていた。

 

この錠剤は、効果が徐々に出るようにコーティングされているのだが、潰して粉末にするとコカイン同様速攻でハイになれる麻薬性が強く、そのような使用が蔓延した。

 

中毒者が激増して、裁判沙汰になりそうになると司法取引で責任逃れを図って、医師でもある社長は辞任したが罪には問われず、会社は存続して生産継続し、年間30億から60億ドルも稼いでいた。ゲロー

 

トランプが大統領になった際、「オピオイド・クライシス」と命名して非常事態を宣言したが、何故か生産停止とか会社に賠償させて解散させるとかにはなっていないという不思議さ、単なる人気取りだったのかな?むかつき

 

そして、今では鎮痛効果がモルヒネの100倍と強力な上、100%化学合成が可能で安価な違法フェンタニルの使用増加による死亡リスクの増加も指摘されている。

 

 

オンデマンドでも見れるし、再放送が6日にあるので知らなかった人にはぜひ見て欲しい番組だった。

(再放送)

NHK BS   2024年2月6日(火)17:00~17:45

 

(上記から番組概要引用)

3回目のテーマは「鎮痛剤 オピオイド」。
2016年のプリンス、2017年に逮捕されたタイガー・ウッズ。全員、オピオイド系と呼ばれる、アヘンから生成・合成した鎮痛剤の依存症だった。
今、アメリカでこの鎮痛剤の過剰摂取による死者が年間8万人を超えている。前トランプ政権はこの事態を“オピオイド・クライシス”と名付け、公共衛生上の非常事態宣言を発出した。
オピオイド危機はなぜ始まったのか?
オピオイド系鎮痛剤「オキシコンチン」を大ヒットさせた製薬会社パーデュー・ファーマの事件を取り上げながら、恐るべき薬物危機の闇を追う。

 

 

以前の司法取引にかかる報道記事

 

 

 

現在の状況についての記事

 

 

なんだか、今回のコロナワクチンの問題点を彷彿とさせるような事態ですね。

 

もともと医師の処方箋が必要な薬剤なのに、交通事故の死者よりもこの薬剤での中毒死の方がはるかに多くなるまで放置とか、信じられないような話だ。

資本主義のトップランナーであるアメリカという国の闇を見たという感じです。

 

 

人の命よりも金が一番という拝金主義。

資本主義の最悪の一面だ。