下記のニュースを読んでビックリした。
地震発生後。1日午後6時48分に出発した大津市の消防局救援隊が、被災地に到着できたのは3日の午前9時だったという事実!
(以下引用)
1日午後6時48分、大津市消防局から石川県珠洲市に向けて出動した。しかし、被災地に着くまでの道のりは長かった。
集結場所の同県消防学校(金沢市)までは陸路で到着したが、能登半島に入ると道路の陥没や隆起が激しく、電線も垂れ下がっていたため、陸路でのアクセスを断念。一部の部隊が海上自衛隊の艦船で金沢港から乗船したが、津波の影響で倒木があり、危険性が高かったため、このルートも断念した。ヘリ輸送を待って海自艦内で一夜を明かした。小田さんによると、隊員たちは現場に到着できないというジレンマを抱え、「早く被災者に手を差し伸べ、一人でも多くの人を救出したい」という思いを募らせていたという。
珠洲市の宝立町鵜飼地区に入り、倒壊した家屋に取り残された被災者の捜索を始められたのは3日の午前9時ごろだった。
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結局最後は自衛隊のヘリ輸送を待ったらしいが、ヘリに乗るまで多分実質丸々1日半近くかかったということだ。
それに対して、予定通り自衛隊は、7日朝から、千葉の習志野演習場でアメリカ軍やイギリス軍なども参加する陸上自衛隊の空挺降下訓練を実施、大臣は視察でご機嫌だったような・・・・
上記ニュースで、大臣談話が以下の通り。
木原稔 防衛大臣 「能登半島地震への対応に必要な装備品・人員を躊躇なく投入し、全力で対応すると同時に、我が国の防衛に必要な活動を実施しています」
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躊躇なく投入し、全力で対応した結果が、3日の午前9時にやっと救助隊到着・・と言う状況だとしたら、それ自体が問題だとまず理解しろ!
小松基地で救助隊受け入れて、ヘリで市役所の駐車場などに下せば、翌日2日の午前中から活動出来たんじゃないのか?
そもそも、人命救助が最大限求められている状況で、たとえ同盟国と合同だったとしても通常の訓練をやるのか?
多分今最大に必要な人員はヘリの操縦士かもしれない時に、視察は自衛隊のヘリで往復なのか?
まったく危機対応能力のなさ、鈍感さにはあきれるばかりだ。
羽田事故の海保の機長は既に3回の被災地の状況確認のための偵察飛行を行っていたそうだ。
だとすれば、被災地の状況がどういうものなのか、この分だけでも上空からの写真が多数災害対策本部に集められていたと思うけどね。
半島で主要な道路がほとんど通れないような状況であることは、災害直後から直ぐに判断できたと思うが、何故近くの小松飛行場を自衛隊のヘリをはじめ災害対応の消防や医療のヘリの支援基地として活用することにしなかったんだろうと不思議でしょうがない。
燃料の補給は勿論、救援の要請を総合的に調整して、支援のヘリを小松基地から次々に送り出すことが出来たと思うんだけど・・・
小松基地のXツイートを見ても、災害対策としての総合的・組織な動きというのはあまり読み取れない・・
なんか補助的に燃料の補給をやっているようにしか見えないんだけど?
小松基地のHP
https://www.mod.go.jp/asdf/komatsu/
7日付で、ようやく基地司令の新年のあいさつが削除されて、以下の文が掲載された。
このたびの令和6年能登半島地震の災害に対し、心よりお見舞い申し上げます。
航空自衛隊小松基地は災統合部隊の隷下となり空災部隊指揮官(中部航空方面隊司令官)の指揮の下石川県を始めとする地方自治体と連携し、被災者の救命・救助等の災害応急対策及び給水、給食等の生活支援活動等に全力で取り組んでいます。また石川県における最前線の航空基盤として人員・物資の空輸及び地上においても車両を用いた輸送にあたっています。
皆様のご無事を心よりお祈りするとともに、一日も早い再建に皆様とともに尽力してまいります。
令和6年1月
航空自衛隊小松基地司令
空将補 村上 博啓
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大規模災害での自衛隊の初動における位置づけがどうなっているのか、よく分からないけど、官邸の災害対策本部で結局は全体の把握と統括をしているんだろうから、災害の状況に応じた機敏な指示を行うべきだし、何より自衛隊の指揮は総理が責任を負っているはずだ。
早期にヘリ輸送に重点を置くべきだったと思うのだが、対応が今になってもよく分からないのが理解できない。
陸路から自衛隊員が孤立集落に入っている様子は昨日のニュースで見た。
でも、ホバリングで隊員をロープで降ろせばいいんじゃないの?
そういう隊員て、数が少ないとか?そんなことは無いよね?
陸上自衛隊の隊員なら、ほとんどの戦闘要員は訓練してないとダメだよね?
それに最強レンジャー隊員もいると思うが、彼等は災害対策には出動しないことになっているのかな?
イヤイヤ、災害対策でホバリングからロープでとかそんな危険なことはしない、と言われてしまうかもだけど、そのくらいの気概で、安全に着陸できるような田んぼを見つけるとかしていいんじゃないのか、と思ってしまうということだ。
まあ、細かいことはどうでもいいけど、地元の災害対策本部との各分野における調整なども、結局はどこで総合的な統括・調整を行っているんだろうね。
人命救助で一刻を争う事態なのに、動きがぬる過ぎだし、通常の訓練視察とか、危機意識なさすぎだ。
倒壊した家屋を前に、親族の救援を待っている被災者の想い、もう絶望的かもと思いながら一縷の希望にすがっている気持ちが理解できないんだろうか?
せめて、最低でも姿勢で示せ!と思ってしまうけど・・・
(追記―訂正)
(誤り)
羽田事故の海保の機長は既に3回の被災地の状況確認のための偵察飛行を行っていたそうだ。
訂正します。m(__)m
テレビのニュース報道で言っていた、3回の飛行は普通に考えても変なので、調べたら以下の記事がありました。
3回というのは、海保の飛行機が災害で飛ぶのは3回目ということで、3回目の機長が事故当日の機長だったということで、機長はその前日の1日に、7時間の飛行をしていたようです。