政府の説明でよく使われているこの説明。

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ちなみに処理水全部で860兆ベクレルだそうですが、全部で137万トンの水量なので1リットルが63万ベクレル程度。

 400倍ちょっとで薄めたら1500ベクレル/リットルになります
排出基準は10倍ちょっとでクリアします

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一見そうなんだあ、と納得しそうなんだけど、
よくよく考えれば、400倍に薄めてしまおうと、基準値以下で放出しようと、
結局全量が放出されてしまいますよね。

逆に計算すればいいだけだからね。

で、疑問は、
全部で860兆ベクレルとなっているが、じゃあ政府が言っている、今後は年間22兆ベクレルを守りますはどうなるんだ?🙀

小学生でも分かる計算だが、
860を22で割れば、約39だけど、
ちゃんとやれば40年近くもかかるのか?

今後も発生するALPS処理水を加味したら、これまで10年間で溜まった処理水が860ならば、40年後は
単純計算でも約34,400兆ベクレル溜まってしまうけど、永久に放出し続けるということだろうか?

政府の説明を鵜呑みにして、どうだと言わんばかりにこの計算を披露する人が多いが、もう一つの明らかな矛盾には気づかないようだね。😁

いやいや、ALPSで2次処理するからベクレルはもっと減るはずだ、とか言い訳するのか?

少なくともトリチウム水はどうしようもないと東電が言ってるし、これまでの10年間で政府の基準値さえクリアできない様々な放射性物質を含む汚染水を貯留タンクの約7割に溜めてしまっているけど、それがこれから2次処理でどうして除去出来るというのか、具体的な説明は何も無い。

ただ何を確認したのか不明だが、「確認した」と東電が言っているだけ。

それを頭から信じろと?
それが科学的なことなのか?

東電之HPにはALPS処理で1000トン9割の物質を検出限界値以下に出来ると書いてあるが、出来るなら実際にやって見せれば良いだけだ。
何故これまでやってないんだろう。


それに、そもそも、海洋放出はデブリ除去のためには貯蔵タンクが不足するからという理由だったが、これでは絶対に貯蔵タンクは減らないんですけどね。😵

だって~、22兆ベクレルを守るなら137万トンの39分の1は3.6トン
一方流入する汚染水は10年間で137だったのなら、年間で13.7トンだから、差引毎年10トン増えちゃう。

単純計算でなので実際どうなるか知らんけど、どう考えてもタンク減らないんじゃないのか?

追記
東電のHPに次の記事があったので補足

汚染水発生量は、対策前の約540m3/日(2014年5月)から、約140m3/日(2020年平均)まで低減しています。


1日140トンなら年間で51100トン、100トンでも36500トン
なので、100トンでやっと均衡するだけでタンクは減らない。


政府の説明を鵜呑みにして、人体に影響無いと言いたいらしいが、一酸化炭素は人も呼吸しているけど、産業革命以来人工的に産み出されたものが、今地球温暖化となって、気候変動や海洋水面の上昇となって人類に影響を与えてしまっている事実をどう考えるんだ。

薄めて流せば大丈夫論。
誰も将来を保証していないのだけどね。☠️