こんにちは😃
ご訪問ありがとうございます。



今はそんなふうになったんだと

驚くことがたまにあります。

自分が若かった時とは

大違いなんだなと。



例えば、パーカーの首元のひも。

先日、娘があのひもを首元で蝶々結びを

していました。



「何、その蝶々結び。

 ダサくない?」


「えっ、普通だよ。」


「マジで?

 私達が若い時には、

 誰もそこを結ぶ人なんていなかったよ。

 結んでたら、物凄いダサいって

 思ってたもの。」


「いや、みんなやってるから。」


確かに家の近所を歩いている

若い子を見ると、みんな娘と同じに

首元で蝶々結びをしていました。

いえ、近所の人だけではありません。

息子の彼女さんも先日

我が家に遊びにきた時に、

蝶々結びをしていたのです。

時代の変化とともに、

感覚も変わるものです。



話は少し重くなりますが、

最近、昔との違いに大きく驚いたのは、

妊娠初期ならば飲み薬で中絶が

できちゃうということでした。

色々と問題もあり、日本ではまだ

認められていないようですが、

それでも海外では30年も前から

使用されており、

日本でも使用するお医者さんも

いらっしゃるのだとか。



性的被害による妊娠や

望まぬ妊娠をした場合には、

体を傷つけてしまう可能性がある

中絶手術をするよりも、

望ましいのかもしれませんね。



ところで私は、中絶ではありませんが、

流産をしたことがあります。

流産をした場合、

中絶と同じ手術をします。

その手術で、人生で最も

痛い思いを私は経験しました。



結婚して数年後の事です。

まだ市販の検査薬で妊娠を確認しただけで、

仕事が休みの週末に病院に行こうと

思っていた矢先のことでした。

仕事中に軽くお腹に痛みを感じました。

その後、トイレに行ったら出血を確認。

職場近くの1度も行ったことがない

産婦人科に慌てて飛び込みました。

しかし、残念ながら既に赤ちゃんの

心音はありませんでした。

先生から、翌日胎児を取り出す手術を

するから来るように言われました。



まだ、なんの知識もなかった私は、

不安から流産の経験がある親しい友達に、

具体的には何をするのかを尋ねました。


「心配いらないよ。

 全身麻酔をするから、眠っている間に

 全部終わっちゃうから。」


友達はそう答えました。


そうなんだ。

でも、全身麻酔さえもしたことないから

不安なんだけど…。


そう思いました。



翌日、いざ再び手術台に上がった時

先生がおっしゃいました。


「うちは麻酔は使わないので、

 その代わりに少しは痛みを

 和らげるように…。」


えっ?

麻酔はしないって言った?

手術を麻酔なしでやるの?

でも、中絶と同じに掻き出すんでしょ?

どういうこと?


「麻酔は使わない。」と言った先生の

言葉に、それ以降の説明が耳に入って

きませんでした。

ただ、覚えているのは


「痛い時には遠慮しないで

 声を出していいからね。」


そう看護婦さんに言われたことです。



そして手術が始まりました。

最初はそうでもなかったのですが、

途中から物凄い痛みに襲われ、

自然と息遣いが荒くなり、

悲鳴こそあげなかったものの


「ううっ…。」


という声が漏れていました。


早く終わって!

いつまで続くの!

お願い、早く終わって‼︎


そう思い続けていたら、


「今、終わるからね。

 もう少しの我慢だからね。」


という先生の声がしました。

途端に涙が頬を伝わりました。


「はい、終わりました。」


という声がして、

私はようやく全身の力が抜けました。

背中はあまりの痛みに、

汗でぐっしょりと濡れているのが

分かりました。


「このまま少し休んでて。

 それにしてもあなたは強いね。」


先生がおっしゃいました。

すると看護婦さんがそれに応えるように


「本当ですね。

 体を押さえる必要がなかった

 ですもんね。

 悲鳴も上げなかったし。」


あまりの痛みに放心状態だった私は、

その時は聞き流していましたが、

よくよく考えたら

かなり怖い会話ですよね。

流産であれ、中絶であれ、

みんな心も体も傷ついているのに、

さらにはこんな身体的苦痛を

味わうことになるなんて。

麻酔をしないならしないと、

前日に言うべきではなかったのかと

思います。

そしたら、別の病院に行ったのに。

何にしても、今でもあの苦しみは

忘れられません。


あんな手術なんて、

他の病院でもやっているのかしら?


ふと気になって、インターネットで

検索してみました。

すると、そんなことを掲げている

病院はもちろんのこと、

そんな手術法について触れているwebも

なかなかありませんでした。

掲載されているのは、

北朝鮮や中国で起こった話が

ほとんどでした。



30年も経った今は

その病院もなくなってしまい、

私は同じ思いをする患者さんが

もう出ないことに、安堵しています。