こんにちは

ご訪問ありがとうございます。




昨日、かなりショックな場面に

遭遇しました。

娘を助手席に乗せて車を運転していた

時のことです。

50mくらい前を走っている黒のセダンの

車体の下に、右側から薄茶色の紙袋が、

突風に飛ばされて入り込んだように

見えました。

すると黒い車はスピードを落とし

止まりかけました。



見ると、その車が通った後の路上には

何か生き物が倒れていました。

私が紙袋だと思っていたのは、

黄土色っぽい猫だったのです。

そのことに気づいた私は、

慌ててブレーキをかけ止まりました。

私の車と黒い車の車間距離は30mくらい

だったでしょうか。

その間に横たわる轢かれた猫。



すると、なんとその猫が50cmくらいも

飛び上がったのです!

しかも2回も‼︎

もうそれは、あまりの痛みに耐えかねて、

持てる最期の力で飛び上がったようでした。

そして、そのまま猫は動かなくなって

しまいました。



私と娘はその光景に、両手で口を押さえて

何も言葉を発することができませんでした。

その間に一旦止まった車は、

何事もなかったように走り去って

しまいました。


「嘘でしょう⁉︎」


私と娘は唖然としてしまいました。



ふと気づくと、後方から車が近づいて

来ています。

このまま止まっているわけにもいかないと

思い、反対車線にはみ出しながら猫を避け、

交差点の角にあるコンビニに車を駐車

しました。

そして、ショックを受けてる娘を車に残し、

私は猫の方に戻ってみました。



すると、そばにある民家から

50代くらいの男性がレジ袋を持って

出てきました。

私は猫の最期の様子に気を取られ、

あまり周囲を見ていなかったのですが、

その男性はどうやら私と同じに、

一部始終を目撃していたようでした。


男性

「奥さん、戻ってきたんだ。

 轢き殺した奴は逃げてったのに。」


「あんなに猫が苦しそうだったので

 知らない顔もできなくて…。」


正直、猫を動物病院に連れて行くことまで

考えていたわけではなかったのですが、

本当に見なかったことには

できなかったのです。


男性

「もう、死んでると思うよ。

 あぁ、死んでるな、やっぱり。」


そう言ったかと思うと、

男性は持って来たレジ袋に猫の死体を

入れたのです。

そして私に


「うちの裏の畑の隅っこに埋めとくから、

 奥さん気にしないで行っていいよ。」


と言ってくれました。


「よく、この辺を歩いてたんだよな。

 痛かったさなぁ。

 化け猫になんなよ。」


と袋の中の猫に話しかけながら、

男性は自宅に向かって行きました。



車に戻ると、娘の顔色が優れません。

買い物に行こうと娘と外出したのですが、

結局そのまま帰宅しました。

私も、とても買い物をする気持ちには

なれなかったのです。



しばらくは、最期に飛び上がった猫の姿が

脳裏から離れそうもありません。


どうか猫ちゃん、安らかに眠ってね。




こちらはフリー素材からお借りしましたが、この猫ちゃんにそっくりでした。