こんにちは😃

ご訪問ありがとうございます。




青森県三沢市には、米軍と航空自衛隊、そして民間の飛行機も乗り入れます。




昨日のブログの中で、

私の故郷である青森県三沢市には

米軍基地があると言う話をしました。

基地の入り口には門番のような人がいて、

基地の中で働く日本人は、

皆さん許可証を提示しなければ

ゲートを通ることは許されません。

車も一台一台チェックされました。

それは今も変わっていないと思います。



現在の三沢基地ゲート。

私が住んでいたときは、こんな信号はありませんでした。



ただ、現在はどうか分かりませんが、

45年程前は小学校中学年くらいまでは、

母について行ったら許可証がなくても、

私は中に入ることが許されました。

まだ、本当に子どもだったからでしょう。



ある日、理由はなんだったのか

記憶にないのですが、

母が勤務している事務所の

アメリカ人の兵隊の家に、

日中だけ私は1人きりで3日間、

預けられることになりました。

その家には奥さんのメアリーさんと、

3人の子ども達がいました。



その家にはそれまでにも

何度か遊びに行っていたので、

英語は話すことはできなかったけれど、

身振り手振りでみんなとはなんとか

コミュニケーションを取り合っていました。



アメリカンスクールに子ども達が

お弁当を持参しなければならない時は、

メアリーさんは決まっていつも

サンドウィッチを作っていました。

レタスにチーズ、

そしてボロニアソーセージの

薄くスライスされたものが挟まれています。

そして面白いと思ったのが、

大きな袋から取り出したポテトチップスを

砕けないように

サランラップでそっとくるんで、

サンドウィッチと一緒に紙袋にいれて

持っていくのです。


なんでポテトチップス?

それってお菓子じゃん。

学校にお菓子を持っていくの?


私の頭の中は???だらけ。

その疑問を母に話したら、


「それはフレンチフライ(フライドポテト🍟)の代わりなんだよ。

アメリカ人はフレンチフライがなければ、

よくそうやって食べてるもの。」


との事。


それって代わりって言える?


ますます???だらけになったのを

覚えています。



そして、預けられた3日間で

大きく心に残った出来事がありました。



メアリーさんに連れられて、

基地の中にあるプール施設に

連れて行かれた時のことです。

その前に買い物などをするために、

基地の中のお店に連れて行かれても

普通に入店していたのですが、

そのプール施設に入ろうとしたら、

メアリーさんは施設の方に何か言われて、

私だけ入口でメアリーさんが戻ってくるのを

待っていなければならなくなりました。

もちろん、メアリーさんはすぐに戻ってきて、

何事もないかのように帰宅しました。



でも子どもながらに、

私は何か奇妙な気がしていました。

なので、私の家に帰ってから

母にその出来事を話しました。


「なんで私は中に入れなかったんだろ?」


母はすぐに


「ああ、分かった。

あなたが黄色人種だから止められたのよ。」


と言いました。



今はどうなのか分かりませんが、

私が子供の頃にはまだ、

白人しか入られない場所、

黒人が出入りしたらいけない場所というのが

基地の中にもあったのです。

まさにプール施設はそうでした。

人種差別です。

そして、日本人は黄色人種。

色白の子でも、決して白人ではないのです。

黒人と同じ有色人種という事で、

白人であるメアリーさんに

連れられて行ったけれど、

私だけは中に入ることは

許されなかったのです。



私が幼い頃は、お年寄りはまだ

戦争にこだわっている人もいて、

敵国だったアメリカ人を「アメ公」と

いう人もいました。

また、黒人のことを「クロンボ」と

蔑んだ調子でいう人もいました。


「嫌な言い方だな。」


といつも子供心にも思っていました。


「差別はいけない。」


そう思っていました。



でも、どこか

他人事であったのだと思います。

それが、ある時突然に

自分が差別される対象になったのです。

驚きました。

本当にこんなに露骨に

差別はあるのだと意識した出来事でした。



それから成長するにつれ、

社会科で「アパルトヘイト政策」に

ついて学ぶ度に、

あの時の出来事を思い出すように

なったのでした。




昨日と今日のブログの中で「黒人」という表現を

何度もしました。

けれど誤解しないでください。

決して蔑んでいるわけでも

差別をしているわけでもありません。

日常の中で、その言葉を使うことすらありません。

書く度に自分でも違和感を感じています。


でも…、

もし、私がこの言葉を使ったことで不愉快な思い、

悲しい思いをしている方がいたら、

大変申し訳なく思います。

お許し下さい。