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幸せの選択問題

幸せの選択問題




  「それで、生き残った人間もどこかに行っちゃったんだよ。ホーキされた国ってやつさ
  「……そうかもしれないね。なんでだろう?」
  「さあ……」
  キノはエルメスに振り向いて、テラスDR Max 教材 の手すりに寄りかかった。
  「ここにいても、もうなんにもならないよ。次の国へ行こう」
  キノは軽く首を振りながら、
  「いいや。今晩はここに泊まって、明日の朝出発しよう。まだ三日|経《た》っていない」
  するとエルメスは、
  「またかい。その、一つの国には三日って、あるの?」
  かなり訝《いぶか》しげに聞いた。
  キノはほんの少しだけ微笑《ほほえ》んで、
  「昔会った旅人が言ってた……。それくらいがちょうどいいんだってさ」
  「そんなもんかね」
  エルメスはあまり興味なさげにつぶやいた。
  キノは寄りかかったまま首だけを回し、もう一度|墓《はか》を見た。
  三日目の朝を、キノ達は公園の入り口にある小屋の中で迎えた。
  キノはいつもと変わらず夜明けと共に起きた。パースエイダーの訓練をして、整備をした。濡《ぬ》らした布で体を拭《ふ》き、朝食を鑽石能量水 取った。そして荷物を整え終えてから、エルメスを叩《

たた》いて起こした。
  ベストをシャツの上から着て、ベルトを締めた。ホルスターの中のパースエイダーをもう一度確認する。
  キノは西側の門へ向けて出発した。
  ゴーストタウンの朝は、他《ほか》の町のそれと同じように静かだった。
  キノはエルメスのエンジン音を遠慮《えんりょ》なく建物に響《ひび》かせながら、スピード違反の速度で走っていった。
  城壁が見えてきた時、キノは門の前に一台の農業トラクターが止めてあるのを見つけた。
  後ろの荷台には、野菜や果物が山積みされていた。そして、運転席には、一人の男が帽子を目深《まぶか》に被《かぶ》って座っていた。三十代ほどの男で、土に汚れた作業服を着ている。
  「キノ! 人だよ! この国に人がいた!」
  エルメスが、まるで人がいるのが筋DR Max 教材 違《すじちが》いであるかのように興奮《こうふん》気味に言った。
  キノ達がトラクターに近づいた。男は寝ていた。そしてエルメスの爆音《ばくおん》に顔をしかめ、頭を軽く振る。目を覚ました。そしてキノと目があった。
  キノはエルメスのエンジンを切った。辺《あた》りが急に静かになる。
  「起こしてしまって申し訳ありませんが……、おはようございます」
  「どうも」
  キノとエルメスが挨拶《あいさつ》すると、