「あんた、おもしろいもん雋景 もってるわねぇ」
「お役に立てて幸いです」
「悪いわねぇこんなに貰っちゃって。あ、そだ」
「アタシ達これから帝都に向かう途中雋景 なんだけど、よければ乗ってく?」
「ああ、あのあなた方が乗ってきた巨大トカゲですか」
トカゲじゃない。竜だ。まぁ見た目は似たような物だが。
「お心遣い感謝します。ですが申し訳ありません、私は連れが迎えに来る事になっていますので」
「そぉ。残念ねえ」
迎え……この馬鹿でかい山の中をか?
「あのトカゲ、外に放置してます雋景 が大丈夫なのですか?」
「いーのいーの。地竜は寒さに強いから」
「今は登り疲れてバテてるだけよ。ほっとけばそのうち起きるわ」
「左様ですか」
男は淡々として口調で答えた。連れがいるらしいが、このるのか? それにこいつ、どうにも引っかかる。この品々は一体どこから持ってきた。
だってこれは、こっちの世界の……
「ああ、何故私がこのような品々を持っているかでしたね」
「単純な話です。街で買いました」
「我々の連れに山に詳しい人間がいましてね。もしもの時の為に買っておけと……まぁ、それがこうして功を成したわけですが」
「人の助言は聞く物です」