締緩(ていかん)
ネジなどを締めたり緩めたりすることを
締緩(ていかん)作業と言うらしいです。
専門用語のようです。
「ていかん」で変換しても漢字は出てきません。
メルマガのタイトルとして
「締めたり緩めたり」よりも短くしたいと
検索していたら「締緩」がありました。
何かをしっかり留めたい時にネジなどを
これでもかと強く締めたりします。
力が強すぎるとネギが切れてしまったり
ネジ山が潰れてしまったりします。
ネジ山が潰れることを「なめる」ともいうそうです。
しっかりと止められたネジを緩める時になると
かなり難儀なことになる場合があります。
ネジに限らず何かが漏れないようにと
栓や蓋などを強く締めたい気持ちは分かります。
その結果として、反対に緩めるときに全然
緩まず「何でこんなに強く締めたかなー!」
とか文句を言いつつも、強く締めた人の気持ちも
理解できなくはありません。
しかし、人生で一度だけどうしても
その人の気持ちが理解できないことがありました。
それは、締める方ではなくて緩める方の出来事です。
ネジなどは緩めていけば外れますので問題ありませんが
例えば、水道の蛇口のような栓は緩めていっても
外れません、外れてしまうようなときは壊れた時で
通常は、全開の状態でそれ以上緩まなくなり止まります。
全開で止まった状態からほんの少し締める方に戻して
とめておくのが良いと思っておりましたが
そこの場所では、全開の状態から少し戻すのではなく
「もう絶対に締められないぞ!」という感じで
栓が全く動かず締めることが出来ませんでした。
栓が錆びついて動かなくなっているわけでもないのに
全くビクとも動きませんでした。
今までなんでもなかった空間の状況が一変します。
大袈裟な表現かもしれませんが
正に「戦慄」が走り理解不能の状態です。
どんなかたく締めてあって、開かない状態でも
それは理解可能ですが、普段は締める必要が無く
全開が当たり前であっても、絶対に締められない
状態に固定してしまう状況は天地がひっくり返っても
いまだに理解できないことです。
栓が緩んで何かが漏れてしまう事はあっても
全開状態の栓が徐々に締まっていき栓を塞いで
しまう事は有り得ません。
日常の些細なことですが、印象深い出来事でした。