四柱推命の命式の数
四柱推命の命式の数は
年月日時の四柱について旧暦の
60干支を当てはめて作成しますので
単純計算で60×60×60×60=
12,960,000通り作成できます。
年については満60歳を一般に還暦と言い
つまり、60干支暦が一周したことを言います。
同様に日についても60日ごとに月の変わり目に
関係なく次の日には最初の干支に戻るという
法則しかありませんので、西暦で言えば
下二桁が10の年、日にちで言えば10日が
毎回同じ干支にならないことが多くなります。
60回で一周りですから、このことは案外
皆理解し易いのです。
ところが、月と時間については12ヶ月と
12時間(旧暦は2時間を1単位としますので)
さらに、月と時間には厳格な決まりがあります。
旧暦の表現では立春から年が変わり新年になります。
新暦で言えば2月の立春が新年の1月になり
この時の地支は十二支の「丑」と決まっています。
順番に丑寅卯辰巳午未申酉戌亥子となり最後の
「子」は12月、新暦では1月になります。
この月の地支の順番は確定していて変更できません。
同様に、時間の地支も決まっており変更できません。
午前1時から3時までの時間帯の「丑時」から
始まり月の十二支の順番と同用に時が進み
午後11時から翌日の午前1時までの時間帯の
「子時」を最後に1日が終わります。
「子時」を最後に1日が終わりますと書きましたが
これは、月の運行と同じようにして分かり易く
便宜的に使用したもので、実際の命式作成では
「子時」が1日の始まりになります。
正確を期すための但し書きですので子時が1日の
始まりというのは念のためです。
ここで、疑問が湧いてきます。
年と日にちは60干支が順番に永久的に循環して
行くだけだから計算上60×60は当然だけど
月と時間は12ヶ月あるいは12時間が永久の
循環するわけだけど、その場合の12の地支は
完全に固定されているのだからこれを60として
計算しても良いのだろうか?という疑問です。
「ご安心ください!ちゃんと履いてます。」
ではなく、
「ご安心ください!ちゃんと配当されています。」
どういうことかと言えば、
固定されている十二支も厳密には陽の六支と
陰の六支に分かれます。
十干も陽の五干と陰の五干に分かれます。
分かれた陰陽の六地支と五天干は陰は陰と
陽は陽としか結び付くように必ず配当されます。
市販されている命式作成用の万年暦の
月の部分はこの法則に従い60干支が
正確に配当されていますから、月柱については
一目瞭然となりますので、月柱に60干支が
あるのは分かりますので、60×60×60
となるのは案外早く理解できます。
しかし、時柱の天干は別の表から割り出さないと
60干支が使われていることが理解できません。
うっかりすると、60×60×60×12では
ないのかと勘違いする人が出てきます。
時柱の天干の割り出し方の一例です。
子の刻(午後11時から翌日の午前1時まで)の
天干は日干が甲・己の場合は甲となり時柱の命式は
「甲子」なり木の陽と水の陽の組み合わせで
法則に合致します。
丑の刻(午前1時から午前3時まで)の天干は
日干が乙・庚の場合には丁となり時柱の命式は
「丁丑」となり火の陰と土の陰の組み合わせになります。
と言うように、時刻の天干を探すときの日干の
組み合わせは必ず陰陽になりますがそこから割り出された
天干は地支の陰は陰、陽は陽で必ず同じになります。
結論としては
12時間(刻)に分かれた地支の一つ一つには
陰陽に分かれた五行の天干が必ず配当されます。
つまり、12×5=60ということです。
分かりにくい説明だったかと思いますが
要するに四柱には全て60干支が漏れなく
使われているということです。
最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました。