クロマキー
野球の話ではありません。念のため。
クロマキーは、特定の色の成分を透明にして
別の映像や背景と合成する映像編集技術の
ことです。
映画やドラマのメイキングシーンで俳優が
緑の背景の所でアクションなどの演技をして
いる場面を見たことがあると思います。
何で、緑の背景で合成ができるのか不思議に
思ったことはありませんか?
クロマキーによって合成される手順は
被写体を単一色の背景の中で撮影
撮影データを、編集ソフトに取り込み、
単一色を「キーカラー」として指定して
背景色を透明にします。
透明にした部分に別の背景を差し込み
合成映像を完成させます。
緑色(グリーンバック)の他に
青色(ブルーバック)でも問題なく使用でき
ますが、緑色の方が青色よりも明るく映るため
切り取りしやすい、背景として目立ちにくい、
自然界の色やファッションで多用される色との
衝突が少ない等のメリットがある為
グリーンバックを使用することが多いです。
緑や青が背景に使用される理由としては
オレンジや赤に近い肌の色を持つ人達を
撮影する場合には、その「補色」となる
色系が緑や青であるためです。
補色とは色相環上で正反対に位置する色の
組み合わせで、お互いの色を引き立て合い
視覚的なインパクトを高める効果があります。
代表的な組み合わせでは、赤と緑や青、
黄色と紫、青とオレンジなどがあります。
色相環とは色相を環状に配置したもので
色を体系化する時に用いる方法の一つです。
色は光の波長の違いによって
赤橙黄緑青紫というように連続的に変化して
知覚されます。
これを連続的に配列して円環状にしたものを
色相環といいます。
五行循環の相関図も前後の関係性よりも
ほぼ正反対に位置する、剋し、剋される
関係性の方がお互いを引き立て合い
インパクトを高める効果があります。