ゲン担ぎ(げんかつぎ)
ゲン担ぎとは、良い結果を願って
以前に良い結果が出た行為を繰り返したり
縁起が良いとされる行為や物事を取り入れたり
することです。勝負や受験の時に「勝つと掛けて」
「カツ丼」を食べることなどが代表例です。
ゲン担ぎは元々「縁起担ぎ」でしたが
江戸時代に流行った「逆さ言葉(倒語)」が
言葉の起源とされています。
逆さ言葉(倒語)とは、言葉と逆の順序で
読む一種の言葉遊びのことです。
現在では「業界用語」という呼び方で
ザギン(銀座)、ギロッポン(六本木)
シースー(寿司)などがあります。
エンギ担ぎ~ギエン担ぎ~ギェン担ぎ
~の最後に「ゲン担ぎ」のように倒語
が変化しそのまま定着したとされています。
ゲン担ぎのゲンには仏教で「修行の効果」を
意味する「験」という漢字が当てられて
「験担ぎ」で表す場合があります。
ですから、「験が悪い」(げんがわるい)は
縁起が悪いと同じ意味で使われます。
倒語では他にも「だらしない」が
もとは「自堕落(じだらく)」から派生した
「しだらない」から変化したとか、
太鼓が上手く打てる者を「しだら」と言い
打てない者を「ふしだら」から変化したとか
諸説あるようです。
新しい(あたらしい)も、もとの正しい読みの
「あらたしい」が倒語になり定着したということです。
業界用語の中でもイベント業界の俗語で
今までに何度か聞いたことはあるものの
イマイチ意味不明で、ちょっと下品な
表現なので使ったことのない用語に
「ケツカッチン」があります。
これは、締め切りや終了時刻が迫っている
状態のことを言うそうです。
解っているようでも改めて聞かれると
答えられないことがまだまだあります。