栗
秋の味覚の栗、お土産の栗を
茹でるべく現在準備中です。
栗 音読みでは「リツ、リ」
訓読みでは「くり、(おのの)く、
(きび)しい」
象形は「いがのある実が木となったさま」
「くり」以外の読み方は初めて知りました。
「栗」という漢字を改めて良く見てみると
上が「西」下が「木」に分けられます。
陰陽五行で考えていきますと、
この場合西は五行金の陰で「辛」
金の陽は「庚」で大きな岩を象徴しますが
辛は主に貴金属を象徴します。
いがの部分は細く尖っていてまるで「針」の
ようですが、金属ではなく実は「木」なんですよ。
誰がいつ頃考えた漢字なのか分かりませんが
実によく特徴を捉えています。
栗の歴史は古く、約6,000万年前の
白亜紀後期には存在していたそうです。
世界には主に4種類の栗があります。
日本栗(和栗)は日本に自生し、
古くから親しまれ大粒で甘さ控えめですが、
上品で素朴な味わいが特徴です。
中国栗は小ぶりで実が締まっていて、甘みが
強い栗です。天津甘栗が有名です。
ヨーロッパ栗(西洋栗)はマロングラッセや
焼き栗など、洋菓子や料理に広く使われます。
アメリカ栗は1904年頃に栗胴枯病によって
壊滅的な被害を受け、現在では絶滅状態に近く
保護活動が行われているそうです。
日本では石器時代の縄文遺跡から炭化した
栗が発見されたことから、9,000年前から
野生の栗を採取していた事がわかりました。
野生の栗は栽培種より甘みが強いですが小粒で
収穫量も少なかった時代から、約5,000年
以上前の縄文時代、青森県の三内丸山遺跡の
発見により、当時の人々が栗の木を植林し
安定的な食料としていたことが判明しました。
出土された栗が野生種よりも大粒であることから
当時の人々は相当な技術を持っていて、肥料を
施しながら栽培していたのではないかと思われます。
約5,000年前頃から現在の栗の原形が出来て
いたということになるのでしょう。
では、そろそろ栗を茹で始め五千年前から
引き継がれたDNAを頂くことにします。