ネガ
四半世紀前頃からデジタルカメラが
普及し始めてきました。
そして、現在はデジタルカメラが主流に
なっています。
スマホのカメラも当然デジタルです。
コンパクトなスマホにフィルムを入れる
余地はどこにもありません。
フィルムカメラ全盛期の頃は「ネガ」と言えば
「ネガフィルム」のことです。
専門家ではありませんので、詳しい説明は
できませんが、「ネガ」という言葉は
懐かしくもあり何となく魅かれます。
ネガの反対は当然「ポジ」(ポジフィルム)と
なります。
ネガは撮影された映像の明暗と色が反転して
記録され、プリント(焼き付け)することで
初めて完成品となるフィルムのことです。
一方、ポジは現像するだけで写真の明るさや
色がそのまま反映され、フィルム単体で写真
として鑑賞やプロジェクターでの投影が可能
なフィルムとなります。
ネガとポジの主な違いは
現像後の見た目として
ネガは明るい部分は黒く、暗い部分は明るく
写り、色が反転しています。
ポジは被写体の明るさや色合いがそのまま
反映されており、色鮮やかに表現できます。
製品として完成させるためのは
ネガは現像後、さらに印画紙にプリントして
初めて写真として完成します。
ポジは現像した段階で、フィルム単体で写真
が完成するので、そのまま鑑賞したり、
スライドショーとして投影することができます。
用途や特性としては
ネガは露出(カメラの撮像素子に取り込まれる
光の量)の許容範囲が広く、多少の露出の
失敗をカバーでき、プリント時に露出補正も
可能です。
ポジは露出の許容範囲が狭いため、被写体や
光の条件に合わせた的確な露出が求められ
上級者向けのフィルムとなります。
手軽さと表現力としては
ネガはフィルム代や現像代がポジよりも安く
気軽に撮影を楽しむのに適しています。
ポジは色の表現力が高く、独特のニュアンスや
鮮やかな色彩を求めるプロのカメラマンに
愛用されています。
このように、ネガは手軽さと補正のしやすさが
魅力で、ポジは独特の表現力と鑑賞のしやすさが
魅力です。
フィルムの世界でネガとポジの違いを
その用途や特性、手軽さと表現力について
色々長々書きましが、人間の世界に当てはめれば
ネガはネガティブ、ポジはポジティブということに
なるのでしょう。
「ネガティブ思考」や「ポジティブ思考」と言う
一言で簡単に人間の思考や行動律を割り切ったり、
決めつけてしまうという思いこみなどは、
フィルムの世界では通用しないということです。