挨拶
一般的な日常の挨拶は
朝は 「おはようございます」
昼は 「こんにちは」
夜は 「こんばんは」
ということになります。
ではなぜ、こんにちはとこんばんはには
「ございます」が付かないのでしょうか?
まず、おはようございますは
歌舞伎から生まれたという説が有力です。
「お早いお着きでございます」
「お早くからご苦労様でございます」
というフレーズが略されて
「おはようございます」漢字では
「お早う御座います」となりますが
ひらがなで書くことが多いです。
「こんにちは」は挨拶の一部として使用
そのため、「こんにちはお日柄も良く・・・」
と言うように後ろに分をつなげないと意味が
伝わりませんでした。
ではなぜ、「こんにちは」と省略されるように
なったとされる有力な説が遊郭にありました。
遊郭の遊女たちは遊びに来たお客に対して
「こんにちはお早いお着きでご苦労様です」
とか言っておもてなしをしていたそうです。
しかしあまりにもかしこまった挨拶だったので
遊女たちは「こんにちは」に続く後の文を省略
して、親しみを込めた堅苦しくない挨拶として
生まれたそうです。
「こんばんは」についてははっきりしたことは
分かりませんが、多分こんにちはと同じような
意味合いで省略されたのではないでしょうか。
「おはようございます」は、
基本的に朝の挨拶として定着していますが、
朝以外に使う場合も少なくありません。
その一例が会社やアルバイト先に出勤したとき。
業種によってはシフト制などにより出勤時間が
朝だけでなく、夕方や夜に出勤する職場もあり、
朝以外でも「おはようございます」と挨拶
するのが今時の慣例となっているようです。
また、友人同士で午後や夕方、夜に会う時に
「こんにちは」「こんばんは」を使うのは
関係が近いほど堅苦しくなり過ぎて使いづらい
ということからやはり「おはよう」がよく
使われるそうです。
そういうことから「おはよう」は
「ございます」がつけられるので
ございますを付けたら変になってしまう
「こんにちは」「こんばんは」よりも
より丁寧な挨拶になるので広範囲に
使い勝手が良いのかもしれません。
とは言え、朝以外に「おはようございます」を
使うのは年となく抵抗があるお年頃です。