来年は乙巳(きのとのみ)年
今年は甲辰(きのえのたつ)年
甲乙は共に五行の「木」要素を持っています。
甲は木でも大きな木「大木」を表し
乙は木でも小さな木「草木」を表します。
草木はしなやかに伸びる様子や
横に広がっていく意味を持ちます。
また、「巳」(み、へび)は
神様の使いとして大切にされてきた動物で
脱皮を繰り返すことから再生や変化を
繰り返す例えに使われて乙の柔軟性と
合わせて努力を重ねて物事が安定して発展
していく縁起の良い年ともいわれています。
一方、乙巳は易経に例えると
57番目の卦「巽為風」(そんいふう)に
なります。この卦は風が二つ重なっている象
この卦には「出入りとか従う」
という意味があります。
自分から主体的に行動するのではなく
風向きに従ってはじめて立場を得る
ということで、風向きを読み間違え
ないようにすることが肝要となります。
また、風が吹き巡ることから
行きつ戻りつで迷いの多い時で
決断力を欠くという意味もあります。
隙間風が入り込むということから
空き巣ねらいにあうということや
侵入するということから風邪も
考えられ、現在患者が増加している
インフルエンザなども含まれてきます。
新年を間近にして易経では
縁起の悪い事ばかりとなりますが
新年になれば一瞬ですべてオールクリアに
なるというわけにはならないので
引き続き油断することなくご自愛ください。
本年も取り留めのないメッセージに
お付き合い頂き誠にありがとうございました。
来年も相変わらずの状態になると思いますが、
何卒宜しくお願い申し上げます。
皆様、良いお年をお迎えください。