陰陽五行説
陰陽五行説は運命鑑定の四柱推命や
学や占としての易経の基礎となる
ものの他、日常生活の風習、行事、作法等
改めて検証していくとその考え方が多くのものに
浸透していることに驚かされます。
詳しい内容については過去のメルマガに
譲るとして、今回は陰陽五行説の
基本に立ち返ってみることにしました。
陰陽五行説はもともとは別物で
陰陽論と五行説が合わさってできたものです。
陰陽論とは
自然界の全てのものを「陰」と「陽」の
相反する二つの要素でとらえる考え方です。
陽が太陽なら陰は月、同様に明暗、昼夜
動静、暖冷などのように相互に対立して
いてもお互いが依存しながら絶えず変化
している関係のことです。
シンボルマークは陰陽太極図で
太極カレーのもとにもなりました。
陰陽の要素は自然界の影響を受けて
変化するため、お互いの過不足を補いながら
最適なバランスを流動的に保っています。
五行説は
自然界の全てのものを、
木、火、土、金、水の五行の要素で
とらえる考え方です。
五行の要素は、お互いの性質を助け合ったり
打ち消し合ったり、強めたり、弱めたりする
ことで、あらゆるものがバランスを保とうと
して流動的に変化していると考えます。
陰陽論と五行説が合わさったことにより
五行は陰陽に別れることになりました。
旧暦の六十干支も陰陽五行の組み合わせです。
十干は木の陽が「甲」陰が「乙」同様に
火は「丙」と「丁」土は「戊」と「己」
金は「庚」と「辛」水は「壬」と「癸」
で陰陽がわかれています。
十二支は木の陽が「寅」陰が「卯」同様に
火は「午」と「巳」土は「辰、戌」と「丑、未」で
陰陽合わせて四つありますが、これは四季を
つなぐ土用をあらわすためです。
金は「申」と「酉」水は「子」と「亥」
で陰陽が分かれているということになります。
十干と十二支の組み合わせで出来る
暦の干支が六十干支しかないのは
陰陽の組み合わせではなく、
陽は陽、陰は陰としか組み合わされないので
120の半分の60干支になります。
このことは干支を切り離さず陰陽五行の
一体の要素として考えたものと思われます。
分かりにくい説明でしたが
陰陽五行説が陰陽論と五行説が
組み合わさって出来ているということが
お伝えできているのなら幸いです。